NEC(金杉明信社長)は、無線LANや3G携帯電話網を利用して、車や列車など高速で走行する車両からのブロードバンド通信を可能にするモバイルルータ「Litebird」(評価機)を開発した。これにより、高速走行中の乗り物でも途切れない、ユビキタスな次世代ネットワーク環境を実現可能となる。

 サイズを小型化することで車両への搭載を容易にした。また、MobileIP技術を利用して無線LANと3Gという異なるメディア間でも通信が途切れないシームレスなローミングを実現したことで、より広範なエリアでネットワークを適用できるようにした。通信速度に関しては、独自の高速IPハンドオーバー技術を用いた無線LAN連続通信(802.11b)の実証を行い、時速200km走行時に6Mbps以上の通信を達成している。

 今後は、ITS(高度道路交通システム)分野で車同士が直接通信を行う「車々間通信」など、通信インフラが整備されていない場所でのテストも行い、同製品を用いて構築したソリューション事例の実証実験を進める。将来的には、ITSや鉄道向け安全運行業務の支援、救急車など特殊な用途の車とデータセンターとのリアルタイムな画像・音声通信、乗客への情報配信サービスやインターネット接続など、さまざまなソリューションの実現に向け、今後も研究開発を強化する。