アイ・オー・データ機器(細野昭雄社長)は1月12日、05年上期のエンターテインメントユニット製品の事業方針を発表した。同時に、TVキャプチャーボード「GV-MVPシリーズ」の上位モデル「GV-MVP/GX」とエントリーモデル「GV-MVP/RX2E」、ネットワークメディアプレーヤー「AVeL LinkPlayer(アベル・リンクプレーヤー)」の新製品を1月末に発売することを発表し、それらを組み合わせたデモンストレーションも披露した。

 パソコン新製品の約8割がTV録画機能を搭載し、また、DVDレコーダーの普及率が20%を超えるなど、映像にかかわるライフスタイルが変化しつつある。こうした現状を背景に、エンターテイメントユニット担当の土田 拓取締役は、05年上期の事業方針について、「これまでネットワークプレーヤーで使用していたサブブランド“AVeL”の製品ラインアップを拡大し、PC周辺機器はもちろん、PCレスでも使える製品を投入していく。家庭内からモバイルまで、すべてのデジタルコンテンツをシームレスに見られる環境をつくっていきたい」と語った。

 さらに新たな展開として、これまで培った強みを生かしたワイヤレスハンズフリー製品を第1四半期中に発売し、その後ラインアップを充実させる計画。最終的には、車載に限らず、オフィスや家庭、通勤・通学途中での利用を視野に入れ、他のエンターテイメント製品と組み合わせての使用を提案していく。

 今回発表した新製品のTVキャプチャーボード「GV-MVP/GX」は、デジタル映像の品質にこだわるハイエンド・ユーザー向けのモデルで、カナダViXS Systems社製の高性能MPEGエンコーダーチップ「XCode II」を搭載し、高画質録画と高速トランスコード(変換)処理が行えるのが特徴。低ビットレートでの録画や、ノイズが目立ちやすいシーンチェンジ時でも美しい映像を再現できる。通常のソフトウェア変換の最大約6分の1の短時間で録画したTV番組をトランスコード可能で、録画しながらの変換にも対応する。また、同一パソコンに複数枚ボードを搭載すれば、最大6チャンネルまで同時に録画できる。

 一方、「GV-MVP/RX2E」は、既存モデルと同じ、コネクサント製の高性能MPEGエンコーダ「CX23146」を搭載し、さらに価格を抑えたエントリーモデル。3Dノイズリダクション、フレームシンクロナイザーといった高画質機能を搭載する。「GV-MVP/GX」同様、複数枚のボードを搭載すれば最大6チャンネルまで録画可能。

 なお、両製品ともにキーワードやアーティスト名、時間、放送局などを設定するだけで自動的に番組を録画する「おまかせ録画」機能などを備えたTVアプリケーションソフト「mAgic TV5」などが付属する。

 価格は、「GV-MVP/GX」が2万5300円(税別)、「GV-MVP/RX2E」が1万1500円(税別)。発売から1年間の目標出荷台数は、「GV-MVP/GX」が3万台、「GV-MVP/RX2E」が1万5000台。

 ネットワークメディアプレーヤー「AVLP2/G」は、既存モデルにあったDVDドライブを外して小型・軽量化するとともに、パソコンとの連動性を高め、より扱いやすくした。新たに法人向けの販売も検討している。同社エンターテインメントユニット プロダクトリーダーの増田憲泰氏は、「ネットワークプレーヤー市場はまだ小さいが、家電メーカーも参入しはじめており、2005年末には累計20万台規模の市場に拡大すると予測する。現在、AVeL LinkPlayerシリーズは、同市場シェアの6割を占めるが、このシェアを維持することが重要」と述べた。

 主な特徴は、(1)Sigma Designs製の「EM8620L」チップ搭載、(2)ハイビジョンサイズに出力できるD4端子を装備、(3)100BASE-TXの有線LANとと高速無線LAN(IEEE802.11g)を標準装備、(4)500g以下の軽量・省スペースモデルで、縦置き/横置き両対応、(5)AVel Link Serverなどの充実した添付ソフト、(6)LANやUSEBでハードディスクやUSBメモリを接続でき、PCレスで再生可能――など。また、TVキャプチャーボード付属のソフト「mAgic TV」と連動させれば、TV番組表を利用した録画予約など、DVDレコーダー同様の使い方もできる。

 価格は、2万6400円(税別)。発売から1年間の目標出荷台数は1万台で、既存のモデル2製品を含めたシリーズ合計で5万台を目指す。