アップル、「iLife」新版とワープロ+プレゼン統合ソフト「iWork '05」

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2005/01/12 18:37



 アップルコンピュータは1月12日、4種類のデジタル・ライフスタイル・アプリケーションを統合したソフト「iLife」の新バージョンとなる「iLife '05(オーファイブ)」と、プレゼンテーションソフト「Keynote(キーノート)」とワープロソフト「Pages(ページズ)」を統合したソフト「iWork '05(アイワークオーファイブ)」を発表した。「iLife '05」は1月29日から、「iWork '05」は2月から販売を開始する。

 「iLife '05」は、デジタル写真の整理や編集、デジタルムービーとDVDの作成、デジタルミュージックの管理、作成などが行える包括的なソフトウェア。新機能を追加し、メジャーアップグレードした最新バージョンの「iPhoto」「iMovie」「iDVD」「GarageBand」と、「iTunes」の最新版を統合している。

 スティーブ・ジョブズCEOは、「すべてのMacユーザーにとって見過ごせないアップグレードとなる『iLife '05』は、デジタルカメラデジタルビデオカメラをもつユーザー、音楽制作に携わるユーザーなどのためにつくった」と述べている。

 新たに搭載された機能は、(1)露出や彩度・明度のコントロールなどができる高度な編集ツールとスライドショー作成機能、および非圧縮のRAWファイルのサポート(iPhoto5)、(2)High Definition Video(HDV)の取り込みと編集(iMovie5)、(3)DVD?R、+R、?RW、+RWなどの片面DVDフォーマットへの対応(iDVD5)、(4)バンドの演奏を録音し、その後ピッチやタイミングを修正できる「8トラックのレコーディング機能」や楽譜のリアルタイム表示/編集機能(GarageBand2)――など。

 一方、新製品となる「iWork '05」は、Mac OS Xや「iLife '05」の機能を生かしながら、プロフェッショナルな仕上がりのドキュメントやプレゼンテーションを作成、発表、公開できるソフト。革新的なワードプロセシングソフト「Pages」と、プレゼンテーションソフトの新版「Keynote2」を含んだ、同社の統合オフィスツール「AppleWorks」の後継ソフトとなる。対応OSは、Mac OS X 10.3.6以降。

 「Pages」は、見映えの良い文書を作るためのツールが揃い、テキストやグラフィック、写真、表、グラフなどを自由に作成できる。また、「Keynote 2」は、パワフルなスライドアニメーション機能を備え、内蔵の「iLifeメディアブラウザ」を使うと、写真やムービー、音楽などを簡単にプレゼンテーションの中に埋め込める。

 さらに他のソフトとの互換性も高く、AppleWorksファイルの読み込み、Microsoft WordとPowerPointのファイルの読み込みと書き出しが可能で、Adobe Photoshop、TIFF、JPGなどの各形式の画像ファイルもサポートする。「Keynote 2」は、Macromedia Flash形式での書き出しも可能。

 価格は、「iLife '05」「iWork '05」ともに8190円。なお、「iLife '05」は、今後発売するMacintoshすべてにプリインストールか同梱され、「iLife '05」の入っていないMacintoshの購入者には、優待価格で「iLife Up-To-Dateパッケージ」(2625円)を販売する。