リコー、独自テクノロジ採用のA3/B4対応ビジネスカラープリンタ

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2004/12/14 19:55



 リコー(桜井正光社長)は、独自のGELJETテクノロジーを採用したジェルジェットプリンタ「IPSiO Gシリーズ」の新製品として、同シリーズでは初のA3判/B4判対応機「IPSiO G7570」を05年1月13日に発売する。価格は9万9800円(税別)で、月産6万台を見込む。


 GELJETテクノロジーは、速乾・耐水・クリア定着を実現する「GELJET ビスカスインク」、高速印刷を実現する「GELJETワイドヘッド」、レーザープリンタ同様のスムーズな用紙搬送を実現する「GELJET BTシステム」からなる同社の独自技術。これらを一体化することで、高速ファーストプリントや高速両面印刷、普通紙でもにじまない高画質、低ランニングコストを実現する。

 新製品では、カラー印刷のファーストプリントが9秒以下、連続印刷速度がカラー・モノクロともに毎分20枚(最速モードの場合)という高速印刷と、A4判印刷の場合でカラーが8.3円/枚、モノクロが2.3円/枚という低ランニングコストを達成。さらに、独自の「レベルカラー印刷」により、カラー印刷がモノクロ同等のコストで行える。文字領域とグラフィックやイメージ領域を別々に画像処理するため、一般的なインクジェットプリンタと違って文字データをはっきりと印刷できる。

 このほかの特徴は、(1)最適なインク滴サイズを選択する「M-Dot(Modulated Dot Technology)」を搭載し、高階調表現を高速で実現、(2)インクを全て使い切ってからインク交換が可能な「ムダゼロデュアルタンク方式」のカートリッジ、(3)標準で250枚給紙でき、さらにオプションの「500枚増設トレイ」(最大A4判まで)を装着すれば最大750枚の給紙が可能、(4)A3判(B4判)とA4判の用紙を同時にセットし印刷業務を効率化、(5)インターフェイスはUSB2.0を採用。オプションのネットワークボックスの装着で100BASE-TXの有線LANや802.11bによる無線LANにも対応――など。

 また、地球環境に配慮した省エネルギーモードを搭載し、適用時の消費電力を6W以下に抑えた。両面印刷や複数ページを1ページにまとめて印刷できる「集約印刷」を使えば、用紙の節約も可能。グリーン購入法や日本エコマークのプリンタ基準、国際エネルギースタープログラムの基準にも適合している。