【記者のひとこと】中小企業の利用はこれから

コラム

2024/03/08 10:00

 ファイアウォール、IPS(侵入防止システム)、アンチウイルス、フィルタリングなどさまざまな機能を包括的に提供するUTM(統合脅威管理)製品は、ゲートウェイセキュリティー対策の定番です。

 ただ、市場で大きなシェアを握る外資ベンダーの製品の場合、価格や運用の面から中小企業では、導入が難しい面もあります。その中で、国内メーカーは、安価で提供したり、サポート体制を充実させたりして、中小企業でのUTMの導入を目指しています。

 UTMや次世代ファイアウォール市場は成熟している印象があり、取材をする前は、多くの中小企業でも利用されていると思っていました。しかし実際は、アンチウイルスソフトとルーターのファイアウォール機能といった昔ながらの対策にとどまっている中小企業がまだ多く、UTMの普及はこれからということが分かりました。現在は、企業規模を問わずサイバー攻撃の標的となる状況です。多くの中小企業でUTMが導入され、セキュリティー強化が進むことを期待します。(岩田晃久)

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中小企業での普及を目指す 国内メーカーのUTM戦略