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K-POPアイドルグループ「IVE」ワールドツアーにみる日本語事情、Kアリーナ横浜って何?

暮らし

2023/12/02 12:00

【父娘のリレーブログ:K-POPとその周辺のお話・6】 皆さん、こんにちは。今回はK-POPアイドルグループ「IVE(アイヴ)」のワールドツアー日本公演に行ってきた話をします。なお、IVEがどんなグループなのか、については前回を参考にしてください( https://www.bcnretail.com/market/detail/20231125_380843.html )。

電子チケットには「1列48番」の大きな文字が……

「横浜アリーナ」とは違う「Kアリーナ横浜」

 今回のライブ会場は「Kアリーナ横浜」でした。というか、筆者は11月15日の開演日まで会場が横浜アリーナと勘違いしており、危うく新横浜駅に行きかけてしまいました。そして直前になって「Kアリーナ横浜って何?」ということになり、急きょ場所を調べて向かいました。JR横浜駅から「Google先生」に行き方を教えてもらうと、なんと徒歩で18分掛かるようで、人流に合わせて会場を目指しました。しばらくすると、「アンパンマンこどもミュージアム」の裏に巨大で簡素な建物が見えてきて、たくさんの人が吸い込まれていくのでKアリーナ横浜だと想像はできました。

 結局のところGoogle先生の教え通り18分掛かりました。ネットで調べてみたら、この会場は今年9月に開業したばかりだということで、新しくてとてもきれいでした。筆者のチケットには座席番号「1列48番)」と書かれてあったため、「これは最前列か!?」と浮かれたのも束の間、よく見たら5LEVELと小さい文字で書かれてあり、これは最前列といっても「5階!?」ということが分かりました。そうなのです、Kアリーナ横浜は2万人も収容できる巨大アリーナだったのです。会場内はとても広く、案の定、筆者の座席はステージから遠く離れておりました(笑)。

 Kアリーナ横浜の感想ですが、グッドポイントとしては「とにかく音が良い」「スタジアムなどと違い、座席が全てステージを向いているのでとても観やすい」ということです。

 若干のコメントとしては、「外観が簡素でワクワク感に乏しい」「その日の公演情報が会場にほとんど掲載されていない」「座席は狭くてドリンクホルダーの位置が変」「収容人数が多いため、終了時の規制退場に時間がかかるうえ、屋外に出てからも帰り道が細くて混んでいるため、横浜駅に到着するのにとても時間がかかる」「周囲に飲食店が少なく、横浜駅近辺まで行く必要がある」などの不満もありました。会場の造りは良くできておりコンサートはとても楽しむことができましたので、特に終演後の横浜駅方面への誘導方法には早期の改善を期待します。
 
Kアリーナ横浜

日本語をペラペラと話すアンニョンズに感涙

 IVEはデビューしてから2年ほど経っていないこともあり、持ち曲が多くないので今回のコンサートで全部の持ち歌を披露してくれましたが、その中でも日本オリジナル曲である「WAVE」も歌ってくれたのは日本公演ならではとなりましたし、最新曲のBaddieもとても格好良かったです。また、トークタイムも随所に見られましたが、その中でもリーダーのユジンとマンネ(末っ子)のイソのコンビで、HoneyWorkの“可愛くてごめん”ダンスを踊ってくれたのは、2人が実際に可愛かったこともあり、会場はとても盛り上がりました。ユジンは今年の夏にヘアスタイルを久々のショートカットにして、そのビジュアルが神懸っていたことはいうまでもありません。
 
筆者の座席からみたステージ(開演前)

 今回のコンサートで感じたのは、IVEというグループが日本での活動をとても重要視しているということです。K-POPグループが「イル活(日本で活動)」するには、どうしても言語の壁というものがあります。そのため、コンサートなどでは必ずといっていいほど逐次通訳が入りますが、それは観客にとって気持ちのズレを若干感じることもあります。日本で活動するK-POPグループは、多少なりとも日本語が話すことができるようにと普段から日本語のレッスンを取り入れていることが多くあります。

 もともとユジンとウォニョン(通称アンニョンズ)はIZ*ONEの頃から日本語を流暢に話すことができましたが、その他の韓国人メンバー(ガウル、リズ、イソ)も今回のコンサートに向けて、かなり日本語を勉強したのだろうというのが伝わりました。今年2月にIVEがファンコンサートを開催したとき(もちろん筆者も参戦)は、日本語をほとんど話しませんでしたので、そこからのメンバーの努力を感じました。

 それに輪をかけてユジンとウォニョンは日本語が上達しており、コンサート最後でのメンバーのコメントを話すときには、この二人はほぼ日本語のアドリブで観客に気持ちを伝えていたことには驚きました。韓国人メンバーが日本語を流暢に話せるということは、もちろんビジネス的な要素もありますが、それ以上に日本のファンのことを大事に思っているのだと感じます。

 そして、日本人メンバーのレイが最後に「平日だったのに大変だったよね」とファンを気遣ってくれたのは内心うれしかったです。平日で筆者も仕事があり、東京からの参戦は結構大変だったので、レイからの一言で心が和みました。グループに一人でも日本人がいると、コンサートなどでのMCがとてもスムーズに進むので、大きな強みになります。日本人メンバーはイル活する上でとても重要な役回りとなるのです。また、普段から日本人メンバーを通して日本語に触れることは言語習得の近道になりそうです。

 他にも日本語を流暢に話すメンバーを擁するK-POPグループが多く存在しますので、日本でのコンサート開催でのトークやバラエティ番組などでの活躍に注目したいと思います。
 
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