名古屋鉄道、三井住友カード、ビザ・ワールドワイド・ジャパン、ジェーシービー、日本信号、QUADRACは2024年春から、名古屋鉄道の一部駅においてタッチ決済対応カード（クレジット、デビット、プリペイド）や、同カードが設定されたスマートフォンなどを活用した、改札における運賃の支払いに関する実証実験を実施する。

チャージ不要な運賃支払い方法で利便性向上

　名古屋鉄道は、通勤/通学利用者や観光客などに幅広く利用されており、新型コロナウイルス感染症の5類移行にともなう行動制限解除による人流の回復や、中部国際空港（セントレア）における国際便運航の再開や増便に加えて、「アジア競技大会」など大規模イベント開催を控え、国内外からの来街者のさらなる増加が見込まれている。

　タッチ決済による改札通過を可能にすることで、チャージ不要な運賃支払い方法の提供による利便性の向上や、国内外問わず使い慣れたクレジットカードなどの利用による窓口対応業務の軽減・混雑緩和といった、よりスムーズで快適な移動環境の構築や、街の魅力向上への寄与が期待できる。

　将来的には、タッチ決済対応のカードなどを活用した、沿線地域の施設などが提供する買い物や食事といったサービスとの連携も検討していく。

　実証実験の対象となるのは、名古屋鉄道の中部国際空港駅、名鉄名古屋駅、金山駅の3駅を中心に検討しており、実施期間は2024年春～2025年3月末を予定する。

　同実証では、タッチ決済対応カード（クレジット、デビット、プリペイド）や、同カードが設定されたスマートフォンなどを、改札に新たに設置する専用リーダーにタッチすることで、そのまま改札を通過して乗車することが可能になる。

　対応決済ブランドは、Visa、JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯で、Mastercardは順次追加を予定している。