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ケーズホールディングスの2024年3月期第1四半期連結決算 エアコン売上低下が影響し減収減益に

経営戦略

2023/08/09 19:00

 ケーズホールディングス(以下、ケーズHD)の2024年3月期第1四半期(以下、1Q)の連結決算売上高は1663億900万円(前年同期比6.1%減)で減収だった。営業利益は26億5100万円(同61.5%減)で、経常利益は36億5700万円(同56.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は25億6400万円(同53.4%減)と利益面は大きく減り、減収減益となった。

ケーズホールディングスの2024年3月期1Qは
減収もさることながら利益が大きくダウン
 

既存店売上高は前年同期比8.2%減で、全体売上高は6.1%減

 ケーズHDの1Qは売上高が前年同期から6.1%減。この6.1%減は、直近10年で最も高い減少率となった。前年の1Qは期間を通してエアコンの販売が好調だった。つまり、前年のハードルが高く、さらに今年の1Qは旅行やレジャーなどに消費が回ったことと電気代や物価の上昇から消費マインドが低下したことも影響したという。

 商品別売上高をみると、音響商品は前年同期比13.4%減。テレビは同13.9%減で、映像商品全体では同12.4%減と2桁減だった。情報機器は携帯電話が同2.3%増と伸長したが、パソコン・情報機器は同5.8%減でパソコン周辺機器も同3.1%減。情報機器全体では前年同期から2.2%減となった。

 家庭電化商品では洗濯機が前年同期比1.8%増、理美容・健康器具が同5.2%増だが、冷蔵庫は同8.5%減でクリーナーも同4.4%減とダウン。家庭電化商品全体では同2.5%減だった。

 エアコンは前述のとおり前年が好調だったため、売上高は前年同期比13.7%減で、季節商品全体でも同13.4%のダウンとなった。
 
売上高構成比で最も高いエアコンの
販売不振は全体売上に影響

粗利益は7.0%ダウンで販管費は逆に1.6%アップして利益を圧迫

 売上高は前年同期比6.1%減だが、売上原価の減少率は同5.7%で原価率は前年の71.5%から71.8%へアップ。原価が増えれば利益は当然ダウンし、粗利益は前年同期から7.0%ダウンした。この粗利益ダウンは粗利益の高いエアコンの販売が減少したことに加え、販売計画未達による達成リベートの減少が主な要因だ。

 粗利益の前年7.0%減に対して、販管費は逆に1.6%増となった。社員増とベアアップで人件費は増加し、出店による地代家賃や店舗の修繕費増加で、営業利益は前年同期比61.6%の大幅ダウンとなってしまった。

 営業外費用は減少したものの営業外収益も減少し、経常利益は前年同期比56.1%減、当期純利益も同53.4%減となった。

 1Qの業績を経営指標で見ると、粗利益率は前年同期から0.3ポイント減の28.2%。販管費率は逆に2.0ポイント増の26.6%で、営業利益率は2.3ポイントダウンの1.6%。経常利益率は2.5ポイントダウンの2.2%で、当期純利益率も1.6ポイントダウンして1.5%となっている。

 販管費率を除いた各指標とも直近7年間の1Qでは最も低い数値だ。それだけ今年の1Qは厳しかったといえるだろう。
 
減収と販管費の増加は
利益面に大きな影響を与えた

 第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比3.4%増の3820億円で、営業利益は同1.8%増の163億円、経常利益は同0.3%増の188億円、当期純利益も同1.9%増の128億円と増収増益を予想している。
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