<懐かしのデジタル家電> 2002年7月のデジタルカメラ市場

経営戦略

2023/08/04 07:00

 今回は2002年7月のデジタルカメラ市場のデータを紹介。当時BCNが収集したデータを使い、メーカーシェア、機種別の順位、画素数帯別販売台数構成比をみていく。なお、当時はコンパクトと一眼の区別をしていなかったので、デジタルカメラ全体の集計となっている。


 まず、メーカー別販売台数シェアでは、首位が富士フイルム(16.7%)だった。以下、2位はオリンパス(16.1%)、3位はキヤノン(15.7%)、4位はソニー(15.4%)の順。上位4社までのシェア差は1.3ポイントと非常に僅差であったことが分かる。5位はカシオ、6位にニコンとなっており、23年7月のデジタルカメラ上位の顔ぶれはほぼ同じだ。しかし、オリンパスは諸々ありOMデジタルソリューションズへ社名変更したこと、18年にデジタルカメラ市場から撤退したカシオにかわりKODAKが上位にきていることが変わった点として挙げられる。
 

 上位機種別ランキングにおいても、富士フイルム「FinePixF401」が首位。2位はキヤノン「IXY DIGITAL 200a」、3位はカシオ「EXILIM EX-S1 シルバー」と、知っている人に取っては懐かしい製品が並ぶ。
 

 当時の集計データに画素数が記載されていたので、画素数帯別の販売台数構成比を算出した。最も構成比率が高かったのは、200-300万画素未満の49.1%だった。現在のデジタルカメラと比較するとケタ違うのでは?というような画素数だが、当時は200万画素数台の製品が趨勢を占めていた。21年後の23年7月における画素数帯別では、コンパクトで2000-2200万画素、レンズ交換型では2400万画素以上の構成比がボリュームゾーンとなっている。