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誰かに何かをおすすめするなら「○○してみな、飛ぶぞ」が熱い!

時事ネタ

2023/01/12 12:05

【こっそりミームを教えます・78】 ネットで拡散されることで浸透していくミームたち。今回は最上級の感動や驚きを伝えるのにもってこいのパワーワード「飛ぶぞ」をご紹介しよう。誰でも使いやすく新たな褒め言葉として定着しつつある「飛ぶぞ」。あなたは何に飛ぶ?

これからの褒め言葉は「飛ぶぞ」で決まり!?(画像はイメージ)

「飛ぶぞ」は番組VTRから飛び出した名言

 若者を中心にSNSで使われるようになった「飛ぶぞ」は、「すごい」「ヤバい」などと同じニュアンスを持つ最上級の褒め言葉として用いられている。特に美味しいものを誰かに勧める時に使う言葉として認識されているが、感動をあらわす言葉としてミーム化しつつある「飛ぶぞ」。出自や使われ方を検証してみよう。

 「飛ぶぞ」の生みの親は元プロレスラーの長州力さん。2018年5月に放送されたテレビ番組「相席食堂」での発言が元ネタとなっている。北海道の猿払村(さるふつ)を訪れた長州さんがご当地グルメである「ソフトほたて貝柱」を食べた際、スタッフに向けて「食ってみな、飛ぶぞ」と言ったのが「飛ぶぞ」の誕生だ。

 独特かつインパクトのある名ゼリフにVTRを見ていたお笑いコンビ・千鳥の二人もすかさずツッコミを入れ、スタジオでも大盛り上がり。視聴者にもウケたことがSNSで広く使われるようになったキッカケと言われている。

 長州さんのように美味しいものを勧める時に使われることが多いようだが、「飛ぶぞ」そのものは感動や驚きで「意識が飛んでしまうほど」といったニュアンスを持っているようだ。自分がおすすめしたいものを紹介する際、多くの場合で応用可能。音楽なら「聴いてみな、飛ぶぞ」、映画なら「観てみな、飛ぶぞ」というようにその使われ方は幅広い。使い勝手のよさも相まってか、新たな褒め言葉として定着し始めている。

 また番組放送後、猿払村ではソフトほたて貝柱が爆発的に売れる事態に。ふるさと納税の返礼品としても追加され、ふるさと納税大使には長州さんが任命された。長州さんから飛び出した一言「飛ぶぞ」は村をも飛躍させている。(フリーライター・井原亘)

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■Profile
井原亘

元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている