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今年は鉄道開業150年! JR東日本の記念映像がネットで話題 有料着席サービス拡大の兆しも

時事ネタ

2022/10/14 18:30

 毎年10月14日は「鉄道の日」の記念日で、今年は1872年に日本で最初の鉄道が開業してから150年を迎える記念イヤーだ。各鉄道会社は記念イベント・キャンペーン、各種コラボキャンペーンの開催に加え、記念切符、記念グッズなどを積極的に販売し、「鉄道開業150年」を機に、エコで環境にやさしい公共交通機関の魅力に改めて気づいてもらい、利用促進につなげようとしている。

「JR東日本 鉄道開業150年スペシャルサイト」トップページ

 この鉄道開業150年企画の一環として、JR東日本が公式YouTubeチャンネルで公開したのは、これまでの150年の歴史を振り返り、国内の鉄道会社の現在を映像化した約12分の「鉄道開業150年 記念映像」。10月6日の公開から約1週間で45万回再生を記録し、SNS上では「感動した」というコメントが多数寄せられた。JR各社以外の鉄道の走行シーンや写真も使われ、最後まで見ると、思わず鉄道で全国各地を旅したくなるだろう。

 なお、現在公開中の「鉄道開業150年 記念映像」は10月13日に公開した一部修正版で、キャプションの誤りがあるため、再度修正版を公開する予定。

 23年春は、埼玉・東京方面から新横浜駅(横浜市)や湘南台駅(藤沢市)に直通する相鉄新横浜線・東急新横浜線(相鉄・東急直通線)が開業し、翌24年3月末には北大阪急行電鉄南北線が延伸、「箕面船場阪大前駅」「箕面萱野駅」の2駅が新規開業する。
 
相鉄・東急直通線は2023年春開業(左:シンボリックロゴ、右:キャラクターロゴ)

 また東急電鉄は、有料座席指定サービス「Qシート」を東急大井町線に加え、東急東横線導入すると発表している。有料座席指定サービスとは、JR東日本の「グリーン車」に相当する列車ごとに設定される着席サービスで、東横線への導入時期は23年度以降。西武鉄道も、西武拝島線の有料座席指定列車「拝島ライナー」について、現在は平日・土休日の夕夜間の下りのみの運行だが、23年春からは追加で平日朝に上り2本を運行すると発表済み。JR中央快速線・青梅線も、24年度以降、グリーン車を新たに設定する予定。

 オフィス・自宅に限らず、インターネットに安定して接続できる環境なら場所を問わず働ける人事制度「どこでもオフィス」を導入するヤフーでは、出社時の特急料金・座席指定料金は、個人負担ではなく、交通費支給の対象となる。コロナ禍3年目で、鉄道開業150周年目となる今年は、通勤・通学、観光、その他の移動手段として、改めて「鉄道」の価値が問われているといえるだろう。(BCN・嵯峨野 芙美)
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