ソフマップ、「バーチャル秋葉原」で内定式を開催

 ビックカメラグループのソフマップは10月3日、メタバース上の「バーチャル秋葉原」内の「ソフマップAKIBAアミューズメント館」で2023年度入社予定の内定者を招いた内定式を開催した。ソフマップの役員と内定者のアバターがバーチャルで一堂に会すとともに、リアル会場の映像も交えたリアルとバーチャルの融合した式典となった。家電小売業界で初の取り組み。

バーチャル内定式で挨拶するソフマップの中阿地信介社長

2025年までに20代の店長、リーダーを輩出する

 内定者はメタバースプラットフォームの「cluster(クラスター)」ソフトをスマートフォンやPCにダウンロードし、事前に案内されたサイトURLにアクセスして参加する。11時からスタートした内定証授与式は、役員紹介から始まり社長挨拶、内定証授与、内定者代表挨拶、先輩社員からのメッセージ、記念撮影――という内容で進行した。
 
「バーチャル秋葉原」の秋葉原中央通りにある「ソフマップAKIBAアミューズメント館」

 ソフマップの中阿地信介社長は挨拶で「2025年をゴールに20代の店長、リーダーの輩出、女性社員の活躍、SDGsの浸透を目指す。実際に、ソフマップでは入社4年目の店長がいたり、入社2年目の社員がeスポーツ大会の企画から運営まで担当している。好きこそものの上手なれ。みなさんがわくわくしながら働ける企業に成長させる」と語った。
 
「バーチャル秋葉原」の「ビックカメラAKIBA」

 内定者代表の挨拶では「業界で初めてバーチャル内定式を開催したソフマップの社員らしく、失敗を恐れずにチャレンジ
していきたい」など、来春の入社後の抱負について語った。

 入社1年目の先輩社員からは「内定者のみなさん、本日は内定おめでとうございます。私も最初はPCやスマホの知識もありませんでしたが、先輩たちによる優しい指導のおかげで、お客様に最後まで接客できるようになりました。若いうちからさまざまなことに挑戦できる職場です。来年の春にお会いできるのを楽しみにしています。一緒に頑張りましょう」とエールを送った。

 他にも各店舗の1年目の先輩や4年目で店長になった先輩、2年目にeスポーツ推進プロジェクトに応募して役員プレゼンを実施した先輩たちなどによる内定者向けの応援ビデオメッセージも紹介された。
 
最後は内定者と役員による記念撮影が行われた

 最後は内定者全員と役員らによるアバターと、リアル会場の内定者が一緒になって撮った記念撮影で締めた。内定式が終わった後は、役員らとチャットで会話する時間や17時までバーチャル秋葉原を自由に楽しめる時間が設けられた。

 バーチャル秋葉原は、大日本印刷(DNP)とAKIBA観光協議会が運営。秋葉原中央通りに面した街並みがバーチャル空間の中で忠実に再現されている。