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スタバ、2024年までに2000店舗 皇居外苑にサステナブル重視の新店舗

 スターバックス コーヒー ジャパンは6月21日、日本上陸25周年を記念した発表会で、2024年末までに店舗数2000店を目指すと発表した。21年12月には、サステナビリティに重点をおいた新店舗「皇居外苑 和田倉噴水公園店」をオープンする。

皇居外苑 和田倉休憩所
(画像提供:財団法人国民公園協会)

 25周年記念の発表会に登壇した同社の水口貴文代表取締役最高経営責任者(CEO)は、「25年前に東京・銀座の1店舗から始まり、現在は1600店舗以上に、店員数も4万人の規模に成長した」と振り返り、「年間100店の新規出店ペースを継続し、“意義のある”2000店舗を目指す」と説明した。
 
発表会で登壇した
水口貴文代表取締役最高経営責任者(CEO)

 ここで言う“意義”とは、「地域とのつながりをしっかりと持つ」「個人の能力や強み、未来への可能性を最大化する」「地球環境に貢献する」といった三つの方針のことだという。

 地域とのつながりについては、その土地のルーツや文化に根差した2000店舗を目指す。地元の木材を使ったテーブルや地元の産業を取り入れた商品を販売するなど、地域の文化を世界に発信するハブとしての役割を担っていく。

 スターバックスで働くパートナーについては、地域・地元でキャリアを追求できる全国共通の制度内容に刷新。地域別の賃金制度の廃止や地域ごとの採用・育成の強化、高卒採用の開始など、地域、年齢、ライフステージの多様性を重視することで、ますます輝く人材を採用・育成していく。

 地球環境に貢献する会社としては、「リソースポジティブカンパニー」を目指す。すでにグローバルで発表している30年までにCO2(二酸化炭素)の排出量、廃棄物の排出量、水の使用量を半減させる環境目標を前提に、さらに地球資源に過度に頼らないサービスの在り方を追求する。例えば、21年9月から順次、コーヒー飲料「フラペチーノ」も、FSC認証の紙ストローで提供を始める。これにより、店舗での使い捨てストローはすべて紙製に変更になる。

 また、サステナビリティに重点をおいた新店舗「皇居外苑 和田倉噴水公園店」も12月にオープンする。手洗い水の循環利用や、国産木材の積極採用、店内利用時にはリユース可能なグラスやマグでのドリンク提供を基本とし、カップのシェアリングプログラムのテスト導入、給水スポットの設置などを行う。7月下旬からは期間限定ストアがオープンする予定だ。

 このほか、1店舗あたり、毎日約16kg排出されるコーヒー豆のかすを、たい肥としてリサイクル。たい肥で育てたニンジンを使用した「キャロットケーキ」を6月23日からスターバックスのオンラインストアで販売する。こうした取り組みを通して、豆かすのリサイクル率を3年間で23%から50%に引き上げることを目標にする。
 
スターバックス コーヒー ジャパンの展望

 水口CEOは、「今後、スターバックスは、『スターバックスのコーヒーを買う度に地球がより良くなるとしたら?』を掲げ、永続的で人々から共感されるビジネス成長を目指す」と語った。