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JRE POINTアプリが使える加盟店が拡大 一部のエキュート・アトレなど

 店舗での買い物時にポイントカードを提示して共通ポイントをためる場合、楽天ポイント、dポイント、Tポイント、Pontaポイントは基本的にプラスチック製カード・ポイントカード機能付きクレジットカード、アプリ、どれを提示してもためることができるが、ポイントカードサービスのキャンペーンの但し書きに、アプリは一部店舗で対象外と記載されている。一見、アプリのほうが便利に思えるが、急いでいる時はむしろカードのほうが早い印象もある。

 JR東日本の共通ポイントサービス「JRE POINT」は、これまでのプラスチック製のJRE POINT カード・JRE POINT カード機能搭載ビューカード(クレジットカード)を提示した場合しか、駅ビルなどのJRE POINT加盟店で使うことができなかったが、2020年12月1日現在、かなり多くのJRE POINT加盟店で「JRE POINTアプリ」のバーコード機能で1ポイント1円としてJRE POINTが使えるようになった。もちろんポイントをためることもできる。ポイント付与率は税抜100円につき1ポイント。
 
JRE POINTアプリのバーコード機能の画面イメージ

 エリア・ストアブランドではなく、個々の店舗単位なので、例えば「エキュート立川」「アトレ秋葉原」はJRE POINTアプリのバーコード機能が使えるが、「グランデュオ立川」「アトレ恵比寿」は使えないで注意しよう。首都圏エリアに加え、「エスバル山形」など東北エリアのJR東日本の駅ビルでもJRE POINTアプリのバーコード機能が使えるそうだ。
 
JRE POINT加盟店マップ(首都圏エリア)

 JR東日本は、多様な通勤スタイルを応援する、紙の回数券に相当する新たなポイントサービスを2021年3月に開始予定。JR東日本の在来線全てのSuicaエリアを対象に、同一運賃区間の利用が同一月内に10回で運賃1回分相当のJRE POINT、さらに月11回以上の利用で、1回ごとに運賃の10%相当のJRE POINTを還元する。

 この新サービスの成否は、JRE POINTアプリのバーコード機能対応のJRE POINT加盟店が増え、還元されたポイントを買い物や飲食に使えるかどうかにかかっていると思っていたところ、JR東日本は、急ピッチでアプリ対応加盟店を拡大し、しっかりとフォローしてきた。やっと、楽天ポイントなど先行する共通ポイントサービスのサービス内容に追いついただけだが、従来のイメージで「JRE POINTはためても、Suicaへのチャージしか消費先がなく、楽しみがない」と思い込んでいるなら、JRE POINT加盟店マップをチェックしてみよう。
 
駅ビルブランド別 JRE POINT加盟店

 交通系電子マネーの相互利用の都合上、おそらく実現しないが、もし全てのSuica加盟店でJRE POINTが使えるようになると、スマートフォンやApple Watchで使えるSuicaは、ポイントがたまりやすく、レジでの決済スピードが速い、最強のキャッシュレス決済サービスに躍り出るだろう。(BCN・嵯峨野 芙美)