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寒くなると心配なヒートショック、予防になる「浴室暖房乾燥機」のチェックポイント

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2020/10/25 18:00

 【家電コンサルのお得な話・25】 徐々に気温が下がってきて冬本番を迎えるにあたって、注意したいのが「ヒートショック」である。これは「急激な温度変化がもたらす身体への影響のこと」で、東京都健康長寿医療センター研究所の調べによると「全国で約1万7000人もの人々がヒートショック関連の入浴中に急死している」(2011年)という推計がある。予防効果が期待できる浴室暖房乾燥機のポイントを紹介しよう。

ヒートショック関連の「入浴中の急死」で年間1万7000人が亡くなっている

 ヒートショックは、暖かい部屋から浴室などの寒い場所に行くと、血管が収縮して血圧が急上昇したり、その後、温かいお湯につかって血管が拡がって血圧が急降下したりする繰り返しが身体に与える影響のこと。最悪の場合、心筋梗塞や脳卒中、意識消失などの深刻な事故につながる恐れがある。
 

 浴室暖房乾燥機は、脱衣所や浴室を暖かくすることで温度差をやわらげる機器だ。浴室暖房乾燥機には、電気式とガス式があり、それぞれ複数の違いがある。主な相違点として、一般的に電気式はイニシャルコスト(導入費用)やランニングコストが安くなる一方、ガス式はイニシャルコストが高くなるものの温風がパワフルで早く浴室を暖められるという特徴がある。

 ガス式のイニシャルコストが高くなる原因は、一般的な電気式がヒーターを使っているのに対し、ガス式は熱源機でつくった温水から温風をつくっているからだ。

 そのため、すでに給湯暖房器を使っていれば浴室暖房乾燥機の本体と部材代と工事代金だけで済むが、通常の給湯器だけだと、浴室暖房乾燥機を接続することができない。新たに暖房専用熱源機を購入するか、給湯暖房器に買い替える必要があるのだ。電気式に対し、この余分な費用がかかるのが、ガス式の最大のデメリットといえるだろう。

 ただ、ガス式は温風がパワフルなため、浴室を暖める以外に洗濯物の乾く時間が早いなど、使い方を工夫すれば電気式をしのぐメリットも多い。

 また、給湯暖房器にすれば、浴室暖房乾燥機のみならず、床暖房を設置することもできる。大手ガス会社などでは給湯暖房器(エコジョーズ)やミスト付き浴室暖房乾燥機、床暖房などを使っていれば、ガス代が安くなるプランもある。さらに電気契約もガス会社に切り替えることで、さらに光熱費がお得になるケースもある。これらを総合的に考えて、給湯器の買い替えタイミングで購入を検討するのがベストな選択だといえるだろう。

 浴室暖房乾燥機は冬場だけでなく、花粉時期や梅雨時期の洗濯物の乾燥、夏場の涼風運転など、オールシーズン使える優れモノだ。ぜひ、安心・快適な入浴で一日の疲れを取っていただきたい。(堀田経営コンサルタント事務所・堀田泰希)


■Profile
堀田泰希
1962年生まれ。大手家電量販企業に幹部職として勤務。2007年11月、堀田経営コンサルティング事務所を個人創業。大手家電メーカー、専門メーカー、家電量販企業で実施している社内研修はその実戦的内容から評価が高い。

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