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withコロナのレジャーで「キャンプ」ニーズ高まる、予約サイトの登録者数が8月は2倍に

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2020/09/30 12:00

 スペースキーは9月28日、自社で運営するキャンプ場検索・予約サイト「なっぷ」データから見えた今年夏(6~8月)のキャンプ動向について発表した。


 キャンプ場の休業やユーザーの外出自粛など、今年初旬から新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けていたが、県境をまたぐ移動が可能となった6月以降は、新規会員登録数、サイト訪問者数、予約件数ともに昨年を上回る傾向にあり、夏のキャンプシーンは盛況だった。
 

 なっぷの新規会員登録者数は、4月7日の緊急事態宣言以降大きく落ち込んでいたが、6月以降急激に回復し、8月は前年の2倍近くの登録者数となった。withコロナ社会での新しいレジャーとしてキャンプのニーズが高まったことが、新たにキャンプを始めるユーザーの増加につながっているものと思われる。

 なっぷの訪問者数は、4~6月までは新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛の呼びかけや緊急事態宣言の影響もあり前年を下回っていたが、7月以降は回復傾向にあり、前年超えとなった。
 

 一施設あたりの平均予約件数は、4月7日の緊急事態宣言以降大きく落ち込んでいたが、新規登録会員数同様、6月以降は急激に回復し、前年超えとなった。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ユーザー同士の距離を保つ措置として一施設あたりの受け入れ組数・人数を制限している施設も多いことを考えると、伸び率の大きさがうかがえる。
 

 宿泊プランを、テントサイト、グランピング、箱モノに分類すると、昨年に比べて今年はとくに4月以降、箱モノの比率が下がり、テントサイトが上昇している。新型コロナウイルス感染拡大防止措置として、自治体の指示によりコテージ等を閉鎖しているケースが見受けられることに加え、ユーザー側が密を避けることを意識して通気性のよいテントサイトを選んでいることが考えられる。

 今年秋冬のキャンプ動向の見通しとしては、10月以降の秋冬の利用についても前年を上回るペースで予約が推移しており、台風など自然災害の影響がなければ好調に推移すると予測している。