ツインバード工業は9月8日、オンラインで会見を開き、新たなタグライン「ぜんぶはない。だから、ある。」を発表した。従業員約300人という少人数ゆえに全ては揃わないが、柔軟さと職人気質なユニークさをもって、消費者に必要なものを見極め、届けるという意味を込めたという。誰もが知るブランドではないからこその柔軟性を生かしていく方針だ。

ツインバード工業が発表した新タグラインとメッセージ
(画像は発表会の画面をキャプチャ)

 発表会に登壇したツインバード工業の野水重明社長は、「数年前から自分が描く会社と現状にかい離を感じていた。従来の売上拡大や競争に勝ち残る働き方は、一生懸命に働かざるを得ず、周囲の幸せを考えるのは難しい。今だけでなく、50年、100年先の未来を見据え、存続発展できる経営品質、働く人が熱狂できる新たな付加価値を実現するため、体制を変えると同時に、タグラインを刷新した」と、背景を語る。

 タグラインを考案したのは、GINZA SIXの命名などを手掛けたサン・アドのコピーライター岩崎亜矢氏。同氏は、「ツインバードは、ユニークな家電メーカーである、という気づきが出発地点。決して大きくはない集団なので柔軟に動けるが、『なんでも揃える』のは難しい。ただ、新潟県燕三条の職人気質を持ったベテランと若手の距離が近く、成長が促されているように感じたので、将来はもっとユニークになると考え、タグラインを発案した」と説明する。

 タグラインに添えられたメッセージは、「ツインバードは、だれもが知るブランドではありません」という一言から始まる。その後に「だからこそ、どことも違う家電メーカーになることができる」と続く。野水社長は、「地元企業との歴史あるエコシステムやこだわりのモノづくりを通じて、他社と比較されない、オリジナルの新しい商品付加価値を探っていく」と意気込み、10月には新しい商品を発表すると明らかにした。
 
少人数世帯に向けてこだわった製品を開発していく方針

 ターゲットに据えるのは、少人数単独世帯でシンプルかつこだわった生活を求める消費者。イベントやSNSを通じて、消費者と双方向のコミュニケーションを取り続け、モノづくりに反映していくという。(BCN・南雲 亮平)