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忘れ物がすぐ見つかる! JR西日本の駅に「落とし物クラウドfind」導入

暮らし

2025/12/20 16:00

 西日本旅客鉄道(JR西日本)は2026年夏頃に、findが提供する「落とし物クラウドfind」を駅に導入することで、多言語で忘れ物の問い合わせができる「find chat」や、企業間での忘れ物検索が可能になる「横断検索」の提供を開始する。

JR西日本の駅への導入が予定されている
「落とし物クラウドfind」の機能イメージ

精度高くスピーディーなAIによる画像検索

 JR西日本では、年間約130万件もの駅や列車内など鉄道での忘れ物を預かっているという。

 一方で、近年利用が増加しているインバウンドの観光客にとって、駅での忘れ物の問い合わせに関するコミュニケーションが課題となっている。そこで、アプリをインストールすることなくメールアドレスによるシンプルな認証を経て、ブラウザ上ですぐにチャットを始められる「find chat」機能によって、多言語で問い合わせられるようにすることで、インバウンドの観光客の忘れ物にスムーズに対応できるようにする。

 「find chat」は、AIによる画像検索にも対応しており、忘れ物の画像を添付してもらうことによって、精度が高くスピーディーな検索を通じて忘れ物の返却率向上が期待される。

 あわせて提供される「横断検索」では、導入企業の有する忘れ物情報の一元管理を可能にする。利用客がどこで忘れ物をしたかわからない場合に大きなストレスとなる、「施設に個別に問い合わせる手間」が解消され、忘れ物を探す際の利便性を高められる。

 また、現在は駅で忘れ物を預かると、係員がシステムに忘れ物の特徴などを手入力で1件1件登録している。「落とし物クラウドfind」を導入すると、係員が忘れ物の写真を撮影するだけで、AIが忘れ物の特徴などを自動でシステムに読み込むので、検索に必要な多くの情報を短時間で登録できるようになる。ターミナル駅などで非常に多くの忘れ物を預かる状況でも、より効率的に忘れ物を管理することが可能になるため、最終的に元の持ち主へ返却するまでの過程におけるサービス品質の向上が期待される。

 JR西日本SC開発は12月から、同社の運営する商業施設「ルクア大阪」と「天王寺ミオ」において、先行して「落とし物クラウドfind」を導入している。さらに、JR西日本ステーションシティが運営する施設「大阪ステーションシティ」でも導入に向けた検討が始められており、導入後には大阪駅と天王寺駅にて鉄道と商業施設間の「横断検索」による連携を予定する。