マクセルは9月8日、「未来が変わる、足から変える」をコンセプトにした脚用EMS運動器「もてケア Foot」に関する発表会を開催、製品詳細や販売戦略について説明した。

マクセルの脚用EMS運動器「もてケア Foot」。9月10日に発売する

働きかけるのは下半身全体、リラックスモードも搭載

 同社が展開するEMS運動器「もてケア」シリーズは、腹筋やウエスト、ヒップに特化したものなど、バリエーションが多岐にわたるのが特徴。新しく発表した「もてケア Foot」が着目したのは「足」だ。
 
2016年から幅広いラインアップを展開してきた「もてケア」シリーズ

 足を乗せるタイプのEMS運動器で、低周波による刺激を足裏に与えることで足全体の筋肉を鍛えることができる。より局部を刺激したい場合は、ふくらはぎやふともも、おしりなどに敷く使い方も可能だ。
 
足裏・ふくらはぎ・ふとももなどさまざまな部位に直接働きかけることができる

 多彩な刺激を与えるトレーニングモードのほか、3パターンのリラックスモードも搭載。じんわりとした心地よい刺激やもみ感、たたき感を伝えることで下半身の凝りをほぐしてくれる。

 本体から取り外しできるコントローラーにバッテリを搭載し、充電の場所を取らない。トレーニング/リラックス中は、付属するリモコンでモードや強度を変更できる。価格はオープンで税別実勢価格は1万3800円。9月10日に発売する。

運動不足解消のほか姿勢矯正や睡眠の質を向上させる効果も

 ライフソリューション事業部コンシューマ&ソリューション事業部事業企画部商品企画課の高木陽光主任は、「平均寿命と健康寿命の差は、男性で9.13年、女性で12.68年ある。もてケア Footは、この差を埋めたいという思いで開発した」と開発背景を説明。また、コロナ禍による運動不足解消にも一役買うと考えており、トレーニングの手軽さについて強調した。

 お腹周りに装着するEMS運動器は基本的に肌との接触箇所にゲルシートをかませなければならないが、もてケア Footはこれを必要としない。定期的な交換もいらないので、コストパフォーマンスも良い。足が接触する部分は抗菌仕様になっているので、清潔な状態が維持できる。手軽さという点では特に優れている。
 
自重でしっかりと接触するのでゲルシートは必要ない

 発表会では、健康運動指導士の田中咲百合氏によるレクチャーも行われた。田中氏は、「もてケア Footは歩くときに使う正しい筋肉を鍛えることができるのが良いところ」と話す。普段履いている靴の底を見ると特定の箇所がすり減っていることがあるが、これは歩き方に筋肉の偏りが影響している。「筋肉の偏りをほったらかしにしていると、猫背などの原因になる」という。

 田中氏のおすすめは、「ふとももの下に敷くハムストリングのトレーニング」。「歩行は足を前に出すよりふとももの裏で蹴り出すイメージをもつことが大事。意識していないとなかなか鍛えることができないが、もてケア Footなら手軽に鍛えられる」と足全体を鍛える意義を語った。

 記者も体験してみたところ、短時間(もてケア Footの各モードは10分に設定されている)で筋肉がほぐれ、体全体がしゃんとする心地よさを味わうことができた。腹筋の場合はEMSの刺激に悶絶することもあったが、足裏や太ももではそうしたこともなく、これまで刺激がネックで試していなかった人も安心して使うことができそうだ。

 運動不足や姿勢矯正のほか、睡眠の質向上にも効果があるというのも魅力的なポイントだ。寝る前に横になった状態でふくらはぎを刺激すれば、血行が良くなり寝つきやすく疲れがとれやすいという。まだ下半身にフォーカスしたEMS運動器の市場は立ち上がったばかりだが、リーチできるユーザーの範囲は広く、成長が期待できそうだ。(BCN・大蔵大輔)