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内々定辞退は減少傾向、ただ複数企業に内々定承諾の学生がいて楽観視できない

データ

2020/08/24 17:02

 学情は8月24日、企業の採用担当者を対象に実施した、選考・内々定の辞退者数に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は、全国の企業の採用担当者を対象に、7月10~20日の期間に行われ、1141人から有効回答を得ている。

辞退者数は選考中・内々定ともに「減った」が「増えた」を上回った

 調査結果によれば、2020年の辞退者数は減少傾向。「選考中の辞退者数(昨年比)」は、「減った」(29.6%)が「増えた」(14.4%)を上回った。また、「内々定辞退者数(昨年比)」も「減った」(37.1%)が「増えた」(13.8%)を上回っている。
 
採用予定数を超えて内々定を出した企業は
2019年よりも5.2ポイント減少

 採用予定数に占める「内々定出し人数」は、「101~120%」が15.9%、「121%以上」が17.2%だった。内々定辞退を見越して、採用予定人数を上回る内々定を出した企業は33.1%に達したが、19年調査よりも5.2ポイント減少している。

 なお、「出していない」という回答は、19年調査よりも13.9ポイント増の22.5%に達しており、緊急事態宣言の発令中に採用活動を一時中断した企業もあることから、内々定出しが順調にできていない企業が多いと考えられる。
 
4割近い企業が採用予定数の8割以上の「内々定承諾」を得ている

 採用予定数に占める「内々定承諾」の割合を尋ねた質問では、採用予定数の8割以上の内々定承諾を得ていると答えた企業が37.2%に達しており、19年調査と比較して8.9ポイント増加した。

 一方、同社が行った21年卒の内々定率調査では、8月時点で内々定を獲得している学生のうち、53.7%が2社以上の内々定を獲得しており、2社以上の内々定を獲得している学生の約2割が内々定を獲得している企業への入社意思を固めていないことが明らかになっている。