• ホーム
  • トレンド
  • 新型コロナの影響を受けても採用予定数に変化なしは8割、説明会や面接は5月下旬

新型コロナの影響を受けても採用予定数に変化なしは8割、説明会や面接は5月下旬

データ

2020/04/24 09:00

 マイナビは、企業を対象に実施した「新型コロナウイルスに関する企業の新卒採用への影響調査」を実施した。調査によれば、新型コロナの影響を受けても企業の8割が採用予定数に変化なしという。

8割超の企業が新型コロナの影響下でも採用数は「当初の予定通り」と回答

 新型コロナウイルスに関する企業の新卒採用への影響調査は、2~3月に実施した「2021年卒 企業新卒採用予定調査」に回答した企業を対象に4月9~13日の期間に行われており、1926社から有効回答を得ている。

 調査対象の企業に、新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって、採用数を変更するかを尋ねたところ、82.6%の企業が「当初の予定どおり」と回答した。
 
東京都に本社を置く企業のうち、
採用数を「当初の予定どおり」とする企業は他の地域よりもやや少ない

 東京都に本社を置く企業では、採用数を「当初の予定どおり」と答えた企業は75.0%と、全体平均よりも少ないが、おおむね予定通りの採用が実施されるといえる。一方で、「未定(検討中含む)」という回答が全体で12.1%を占めており、今後の状況によっては採用数が変化する可能性もある。
 
対面で実施する個別会社説明会や面接は5月下旬の実施予定が多い

 採用活動の各フェーズを実施する時期を尋ねた質問では、対面で実施する「個別会社説明会」(47.0%)、「面接(個人)」(47.9%)、「面接(グループ)」(40.9%)はいずれも「5月下旬」の実施予定が最も多く、「内々定出し」は「6月上旬」(44.2%)という企業が最多だった。

 「個別会社説明会(対面)」は3月に実施している企業も多かったが、4月にいったん減少し、5月以降に改めて増加する傾向にある。
 
緊急事態宣言の発令を受けて、採用担当者の24.2%は在宅ワークを実施

 緊急事態宣言の発令を受けた、採用担当者の勤務状況については、「原則在宅ワーク」と「部分的な在宅ワーク」を合わせた24.2%が在宅ワークを実施している。
 
東京都にある企業では、採用担当者の在宅ワークの実施率が他の地域よりも高い

 上場企業の採用担当者で50.5%、東京都にある企業の採用担当者で65.1%が在宅ワークを実施しており、他の地域との実施率の違いが顕著といえる。

 そのほか、2021年卒採用において懸念していることとして、「会社説明会、面接などについての感染防止環境つくりに苦慮しております」「合説がことごとく中止になり、学生へアピールできる機会がほとんどない」「母集団が例年より少ない。最終面接(対面)を実施することができない」といった声が聞かれた。

 採用担当者から、就職活動中の学生に伝えたいことについては、「今後の将来を決める大事な就職活動をともに頑張り、この厳しい状況を乗り越えていきましょう!」「私たち企業側にとっても初めての経験であり、手探り状態で不安な時間を送っています。とにかく前を向いてお互いに頑張っていきましょう」といった意見が寄せられている。