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取引関係書類を電子保存、「マネーフォワード クラウドBox」提供開始

販売戦略

2020/08/20 16:14

 マネーフォワードは8月20日、バックオフィスSaaS「マネーフォワード クラウド」内で、取引関係書類を電子保存するストレージサービス「マネーフォワード クラウドBox」の提供を開始すると発表した。第一弾として、クラウド型請求書管理ソフト「マネーフォワード クラウド請求書」と連携し、受領した請求書などの取引関係書類を、電子帳簿保存法の要件を満たして自動的に電子保存することが可能となる。


 マネーフォワード クラウドBoxは、電子帳簿保存法の要件を満たして、領収証や請求書などの取引関係書類を電子化し、クラウド上で保管できるサービス。今年10月の改正電子帳簿保存法施行に合わせて9月下旬に提供を開始する予定。

 同サービスとマネーフォワード クラウド請求書を連携することで、マネーフォワード クラウド請求書を通じて受領した請求書や、マネーフォワード クラウド請求書を通じてメールまたは郵送した請求書について、電子帳簿保存法の要件を満たした電子保存が可能となる。電子保存した請求書は、自動的に電子帳簿保存法の要件を満たすため、紙への印刷や原本での保管が必要なくなる。

 また、23年10月1日から導入される適格請求書等保存方式(インボイス制度)で、適格請求書発行事業者は交付した適格請求書の写しを保存する義務が課される。マネーフォワード クラウドBoxを利用することで、インボイス制度への対応も可能になる予定。

 今後、同社はマネーフォワード クラウドBoxとIPO準備・中堅企業向けのクラウド会計ソフト「マネーフォワード クラウド会計Plus」を連携し、領収書や請求書の証憑確認などの監査手続きについても、クラウド上でペーパーレスで行うことができるよう開発を進めていくほか、マネーフォワード クラウド請求書以外のサービスとも連携していく。