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緊急事態宣言発令以降は「実店舗に買いに行く回数を減らした」、総合ECで「今後も購入」

データ

2020/06/19 11:30

 MMD研究所は、スマートフォンを所有する18~69歳の男女を対象に実施した「2020年5月新型コロナウイルスにおけるEC利用動向調査」の結果を6月17日に発表した。調査は、5月13~18日の期間に行われ、2128人から有効回答を得ている。

3割超の人が3月以降に総合ECの利用頻度が増加

 調査対象者のうち、総合ECを利用している1830人に対して、3月以前と比較して利用頻度に変化があったかを尋ねたところ、「増えた」「やや増えた」を合わせた回答は31.6%だった。年代別では、10~20代で「増えた」「やや増えた」が最も多く(36.8%)、60代(27.5%)と比較して9.3ポイントの差がある。
 
3月以降のネットスーパー利用は約4割増

 同じく、ネットスーパーを利用している119人に対して、3月以前と比較して利用頻度に変化があったかを尋ねた質問では、「増えた」「やや増えた」を合わせた回答が38.6%。年代別では、10~20代で「増えた」「やや増えた」が最も多く(58.8%)、60代(20.6%)と38.2ポイント差になっている。
 
総合ECでは「今後も購入すると思う」が5割超、
ネットスーパーでは「今まで通り購入頻度は変わらないと思う」が5割超に

 総合ECまたはネットスーパーを利用している1836人に対して、今後インターネットで商品を購入するかを総合ECとネットスーパーそれぞれで尋ねたところ、総合ECで「今後も購入すると思う」が55.6%、ネットスーパーで「今まで通り購入頻度は変わらないと思う」が54.3%で、それぞれ最多となった。
 
インターネットでの購入が最も多いのは「書籍」、
実店舗での購入が最も多いのは「食品」

 総合ECまたはネットスーパーを利用している1836人に、直近3カ月以内の商品の購入について、インターネットと実店舗どちらの利用が多いかを尋ねた質問では、インターネットの購入で「書籍」(37.4%)が最も多く、「ゲーム、おもちゃ」(30.3%)、「家電」(28.4%)が続く。

 実店舗における購入では「食品」(85.5%)が最多で、「ティッシュ・トイレットペーパー」(76.6%)、「紙類・マスク以外の日用品」(76.4%)がそれに続いている。
 
半数以上の人が総合ECで高額転売されている商品を見た経験あり

 総合ECを利用している1830人に、直近3カ月以内に高額で転売されている商品を見たことがあるかを尋ねたところ、「見たことがある」が53.8%、「見たことはない」が46.2%となった。
 
購入したことのある高額転売商品は「マスク」「除菌、アルコール消毒類」「ゲーム機本体」

 直近3カ月以内に高額で転売されている商品を見たことがあると答えた985人に、高額転売商品の購入経験を尋ねた質問(複数回答)では、購入経験のある人が32.6%で、購入した商品として「マスク」(29.4%)が最も多く、「除菌、アルコール消毒類」(12.3%)、「ゲーム機本体」(7.6%)が続く。
 
高額転売商品の購入は10~30代が多い傾向

 高額転売商品を購入した人を年代別でみると、「マスク」が10~20代で38.7%、30代で38.5%、「除菌、アルコール消毒類」が10~20代で22.0%、30代で16.0%、「ゲーム機本体」が10~20代で16.7%、30代で10.7%だった。
 
緊急事態宣言の発令で4割超の人が「実店舗に買いに行く回数を減らした」

 全ての調査対象者に、緊急事態宣言の発令以降に買い物の仕方に変化があったかを尋ねたところ(複数回答)、「実店舗に買いに行く回数を減らした」(43.1%)が最多で、「店舗の消毒液を必ず使うようになった」(41.4%)、「スーパーに買いに行く際に、混雑時間を避けた」(35.1%)が続いている。
 
緊急事態宣言の発令を受けた買い物の仕方の変化は特に50~60代で顕著に

 年代別では、「実店舗に買いに行く回数を減らした」が60代で49.6%、50代で42.5%、「店舗の消毒液を必ず使うようになった」が60代で49.4%、50代で47.2%、「スーパーに買いに行く際に、混雑時間を避けた」が60代で45.1%、50代で39.9%という結果となった。