三層不織布マスク50枚入りを原価で、1枚当たり税込み43円

販売戦略

2020/04/28 17:30

 トリニティは4月27日、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大に伴ってマスクの需要が高まっている中、誰もが安価に購入できることを目的として、三層不織布マスク(50枚入り)を原価で販売すると発表した。価格は2176円(1枚当たり税込み43円)。送料は1箱495円、2箱以上は一律506円。北海道、本州、四国、九州を除くエリア(離島)はプラス2035円。入荷予定日は5月11日となっている。


 トリニティでは、普段中国に製造委託をしてスマートフォン関連製品を作っている。今回、携帯電話を製造している会社がクリーンルームを生かしてマスクを製造していることから、特別に協力してもらい、三層不織布マスクを原価で販売する。

 通常、海外で製品を製造して日本に輸入し、オンラインストアで販売する場合、製品原価には少なくないコストがかかってくる。しかし、今回はこれらを一切計上せずに、あくまで製品原価のみで販売する。同社の利益は一切ないという。

 原価で販売すると、転売をされてしまうことが懸念される。そのため、1回の注文で4箱(200枚)までの数量制限で販売を行う。また、一定期間(購入後7日間)は、再購入ができないシステムとする。さらに、製品のパッケージに原価構造のイラストと、同社の販売価格を印刷する。元の販売価格を印刷することで、高額に転売されることを防止する考え。