従来のLINE Payのインセンティブプログラム「マイカラー」に代わる、LINEユーザー全体のメンバーシッププログラム「LINEポイントクラブ」が5月1日にスタートする。また、3月以降、ステージ制を導入した「au WALLETポイント プログラム」は、KDDIの付与するau WALLETポイントが「Pontaポイント」に変わるタイミングで「au ポイントプログラム」に名称変更する。


 共通点は、ランクが高いほど、携帯電話を含む、指定のサイト・サービス・ECの利用でポイントがたまりやすくなること。特に、自社クレジットカードの利用を優遇しており、楽天市場で頻繁に買い物するなら、楽天サービスの利用状況によって、ポイント最大+16倍までアップする「スーパーポイントアッププログラム(SPU)」で、+2倍となる楽天カードを持たない理由がないと思われるほどだ。

 改めて比較すると、PayPayでキャッシュレス決済業界にインパクトを与えたソフトバンクグループ、ドコモ、KDDI(au)に、楽天を加えた通信事業者4社のスマートフォン(スマホ)決済の覇権争いは、PayPayを除く、dポイント・Pontaポイント・楽天スーパーポイントの「共通ポイント」争いに移行し、各社とも他社の経済圏に強く対抗意識を持っているかのような図式が浮かび上がってくる。

ステージ最高ランク達成のハードルは高い

 LINEとLINE Payが4月20日に公開した「『LINEポイントクラブ』詳細についてのお知らせ」によると、初年度年会費無料・次年度以降の利用1回で年会費無料のクレジットカード「Visa LINE Payクレジットカード」をLINE Payに登録しない限り、LINE Pay利用時にLINEポイントの還元がなく、ランク判定に影響するLINEポイントは他のLINEサービスの利用でゲットしなければならない。つまり、クレジットカードを契約しないと、上位ランク獲得は難しい。
 
マイランク制度「LINEポイントクラブ」は4段階。
LINE Payのみポイント還元は5月1日以降、「チャージ&ペイ」利用時のみとなる

 楽天ポイントクラブは「ダイヤモンド」、他の三つは「プラチナ」が最高ランク。記者の直近のステータスは、「楽天ポイントクラブ:ダイヤモンド」「dポイントクラブ:プラチナステージ(ドコモ回線契約年数が15年目のため)」「auポイント プログラム:シルバーステージ」で、LINEポイントクラブでも上位ランクを目指すかどうかは、正直悩ましい。
 
auポイント プログラムは、クレジットカード非保有でシルバーステージ。
理由はau PAYの利用額が多かったからだ

 dポイントクラブは、去年秋まで「4th」だった。ドコモ回線の継続利用年数が重視されるdポイントクラブに対し、auポイント プログラムは、au回線の継続利用年数は年1回もらえる「長期優待ポイント」の進呈ポイント数とは連動するが、毎月のスコア獲得ポイントに反映されない。よって、他の通信事業者から乗り換えた直後でも、auサービスをたくさん利用すれば、より多く還元される。

 その経済圏への貢献度によってランクが変わる、こうした流れにどれだけ既存ユーザーが乗るか。「どうせ上のランクは達成できない」と、利用を控える可能性もあり、メンバーシッププログラム一新は、これまでの実績が本物かどうか、試される場となるだろう。(BCN・嵯峨野 芙美)