マスクは生活に不可欠なものになってきた。新型コロナウイルス感染症が蔓延しつつあるためだ。しかし、マスクの品薄は依然として続いている。毎朝、開店前のドラッグストアにできる自然行列も、もはや日常の風景になった。多少割高なことを覚悟すれば、ネット通販でもマスクは入手できる。在庫や価格をまとめて検索できるサイトも大人気だ。並ばなくていい代わり、ネット通販でマスクを購入する場合、気を付けるべきことがある。一言でいうと、届くまで時間がかかる、ということだ。1カ月ほどかかることも覚悟したほうがいい。

届いたマスクはベトナム製。見たところ、衛生状態は問題なさそうだ

 時間がかかる理由は、海外、とりわけ中国からの発送が多いからだ。仮にサイト上で「在庫あり」と表示されていても、その在庫は「中国の倉庫」にあることを指している場合がある。また、1日か2日で発送すると書かれていても、中国からの発送を指す場合がある。実際に3月初旬に、ある大手通販サイトで注文したマスクの動きを追ってみた。

 3月9日、日本の通販サイトで50枚入りのサージカルマスク1箱を2530円で発注した。到着予定日は3月21日だったが届いたのは4月2日だった。実際の発送は中国からだったため、時間がかかった。一般に、製品を中国から個人輸入する際は、送料を安く抑えるため、この程度の時間がかかることは珍しくない。最近は日中間の航空便が大幅に減便された影響もあり、さらに時間がかかる場合が多い。
 
たった1個でも、しっかり段ボール箱入りで届いた。
「ヘコミ」が長旅を物語っている

 今回は、9日の発注後、11日に伝票発行、19日に広東省・雲浮市から出荷、20日に広東省・広州国際センターから空輸発送手続き、4月1日に川崎税関着、通関、4月2日に配達完了という経路をたどった。そして、到着したマスクはベトナム製だった。マスクの流通もグローバルだ。

 ある業界関係者によれば、5月か6月あたりにはマスクの供給は、現在よりかなり安定してくる見込みだという。実際に入手が容易になるかどうかはまだわからないが、今すぐネット通販でマスクを発注しても、届くのは5月ごろにずれ込む場合もあるわけだ。もちろん、国内に在庫があり、すぐに発送できる販売会社もある。ネット通販でマスクを購入する際には、価格だけでなく「在庫はどこにあるのか」「どこから発送するのか」にも十分気を付けたい。(BCN・道越一郎)