時期や場所、要件(手続き内容)にもよるが、キャリアショップというと、長時間にわたり「延々と待たされる」イメージが強いだろう。ただ、携帯電話・スマートフォン(スマホ)を購入する場合、待ち時間は長いが、開通手続き自体は早いので、トータルの所要時間は家電量販店での購入時と変わらない場合もあり得る。

 自宅から最も近いドコモショップは、近隣に新店舗がオープンする前は、恒常的に土日は3~4時間待ちだった。平日日中に訪れた際も「40分待ち」と案内され、実際には1時間以上待たされたこともあった。

 当然、待たされた顧客から不満が続出し、クレームとなっていたため、ここ1、2年は、各社ともオンラインや電話による「来店予約」に力を入れている。特に率先して推進しているNTTドコモは昨年9月、予約を取りやすくするため、来店予約枠を拡大した店舗を20年3月末までに、従来より457店舗多い1500店舗まで拡大すると発表。あわせて、19年11月にオンライン予約システムをリニューアルした。
 
2020年3月末に1500店舗に導入。来店予約を取りやすくする
(19年10月29日時点ですでに1043店舗導入済み)

 昨年末、夕方17時過ぎに訪れたソフトバンクショップ/ワイモバイルショップでは、この時間帯は予約者しか受け付けないと案内していた。確実に希望した時間帯に手続きしたければ、来店予約は必須である。そこで、大手3キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)のウェブサイトの情報をもとに、「来店予約」の申し込みフローと、店舗詳細ページのわかりやすさを比較した。

予約方法はオンライン・コールセンター・直接TELの3通り

 美容室や美容サロン、商談や相談、1日限りの勉強会・レッスンなどの予約は、電話より、オンライン申し込み(インターネット予約)がおすすめ。申込時に登録したメールアドレスや携帯電話番号宛に受付完了メール/SMSが届き、訪問日時の覚え違いが起こりにくいからだ。

 ドコモショップは、dアカウントでログインすると、各ショップの店舗情報ページから時間帯ごとに予約できる。ドコモ契約者は、マイページ「Mydocomo」の設定済みマイショップからも簡単に予約が可能。予約状況の確認、日程の変更・キャンセルもオンラインでできるので便利だ。
 

 「近隣店舗の来店予約空き状況検索」という機能も用意しており、例えば、第一希望のドコモショップの予約が埋まっている場合、同じ日程で近隣の他の店舗に空きがないか簡単に探せる。スケジュールの空き時間にあわせて、出張先や旅行先のドコモショップを予約するといった使い方も可能だ。
 
近隣店舗の来店予約の空き状況もわかるのはドコモだけ

 auショップは、19年11月19日から、au STAR会員以外でも来店予約が可能になった。au IDを事前に作成すれば誰でも予約できるので、店頭での手続きが必要な「auの学割」に加入したい場合などに、家電量販店ではなく、auショップで予約して待たずに済ますという選択肢が加わった。
 

 また、各ショップの店舗情報ページでは、「時間指定の予約状況」として現在の待ち人数、1時間ごとの時間帯の予約人数を公開しており、その日に予約なしで訪れる場合も待ち時間の目安がわかる。オンラインとリアルを連携したよくあるサービスだが、他社にはないので、直前まで予定が決まらないタイプにはauが向いているかもしれない。
 
予約なしで来店するなら断然auショップが便利

ソフトバンクのみ店舗情報ページで代理店名を開示

 ソフトバンクショップは、オンライン予約は翌日以降のみ。他のキャリアも同様に、翌日以降しか予約できないが、ファースト画面(第一階層)でわかりやすく明示しているのはソフトバンクのみだ。また、「来店予約」と「順番予約」の2つのメニューを用意しており、他社は「順番予約」に相当するサービスは現時点では提供していない。
 
「予約して来店する」の案内がわかりやすいソフトバンク。
ちなみに地図は、Yahoo!Japan地図

 予約時にIDによるログインは不要なので、MNPや新規契約を目的に、初めてショップを訪れるユーザーでも予約しやすい。また、他社にはない特徴として、ソフトバンクショップ/ワイモバイルショップの店舗情報ページには、店舗名の直下の欄に、運営会社名が明記されている。例えば、東京駅近くの旗艦店「ソフトバンク東京駅グランルーフフロント」はソフトバンク、つまり直営店であり、神田駅近くの「ソフトバンク神田」はラネットという企業が提供しているとわかる。

 ワイモバイルの取り扱いの有無もわかり、「Y!mobile取り扱い:〇」の場合は、機種変更など各種手続きが可能(取扱内容は店舗による)。最近、郊外エリアを中心に、こうしたワイモバイルを兼ねたショップが増えている印象だ。
 
ソフトバンクショップの基本情報欄には運営会社名が記載されている

 実はドコモショップ、auショップ、ソフトバンクショップ/ワイモバイルショップは、それぞれNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクが運営しているわけではなく、一部の直営店を除き、別企業(代理店)が運営している。

 この構造は自動車のディーラーや、フランチャイズのクリーニング業者、リフォーム業者、コンビニエンスストアなどと同じ。直営店か、多くの店舗を運営する有力代理店か、数店しか運営していない小規模代理店かといった違いによって、サービスレベルが著しく異なるとは考えにくいが、割賦払い時の頭金の有無や金額の違い、オプションサービスのおすすめ度合いなど、店による「違い」はこうした従来から引き継ぐ代理店制にある。ショップを予約する際は、少しだけ気にしておこう。(BCN・嵯峨野 芙美)