パルコは11月19日、11月22日にグランドオープンする「渋谷PARCO」の内覧会を報道関係者向けに開いた。コンセプトは、「世界へ発信する唯一無二の“次世代型商業施設”」。ニーズを満たすのではなく、ニーズを創造し、新しい消費提案・価値観を提供する場所にするという。

11月22日にグランドオープンを迎える新生「渋谷PARCO」

 渋谷PARCOは、1973年にオープンした店舗。開店以来、「インキュベーション」「街づくり」「情報発信」に取り組み、渋谷発展の一端を担ってきた。07年から建て替えを検討し、15年12月に都市再生特別地区の決定を受け、16年8月に一旦クローズ。建て替え計画を進め、19年11月22日に新生渋谷PARCOとしてリニューアルオープン。次の50年の未来に照準を合わせ、進化を重ねている。

 内覧会の冒頭、パルコの牧山浩三社長は渋谷PARCOを「ステージ」と表現し、「パルコの第2章が始まる。パルコの役割は変化し続けること。渋谷PARCOは、次の時代をつくる人たちが大いに活躍できる場所になる。それに刺激を受けた人が、今度は刺激を与える側になるような循環をつくっていく」と意気込みを語った。
 
パルコの牧山浩三社長

 新生渋谷PARCOには、「FASHION」「ART&CULTURE」「ENTERTAINMENT」「FOOD」「TECHNOLOGY」の5カテゴリーから、193ショップが入る。それぞれのジャンルをミックスし、お互いの魅力を引き出し合うフロア編集を行った。ターゲットは絞らず、感性で消費する「新しいこと、人と違うこと、面白いこと、個性を追求する」都市生活者が世界中から訪れるビルを目指す。
 
6階のニンテンドートウキョウ

 PARCOが入るフロアは、地下1階~地上9階まで。地下1階~地上6階までが売り場で、7階が飲食店、8階がパルコが手がける映画館「WHITE CINE QUINT」、9階がクリエイティブスタジオなど渋谷区と連携した育成施設が入る。また、7~9階までは636席の「PARCO劇場」(エントランスは8階)になっている。10階の屋上部分には、木々に囲まれる約420坪の公園のような広場と約60坪の屋内イベントスペースを備える。
 
6階の「GG Shibuya mobile esports cafe&bar」
 
在庫の確認や商品の検索情報をスマホに共有できるサイネージ

 顧客体験を向上させる試みとして、リアルとデジタルの融合したショップや多彩なペイメント、インバウンド対応、自走式ロボットによる店内案内など、テクノロジーの導入にも力を入れた。商品データや購買データ、閲覧データなどをAIで分析し、販売スタッフの接客をサポートする「デジタルSCプラットフォーム」の構築を目指す。
 
自走式ロボット「temi」

 建物自体は、地下3階~地上19階となっている。10階の一部と12~18階がオフィスフロアになる。延べ床面積は6万4000平方メートル。公園通りのシンボルとなる施設になるという。