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「令和」初の年賀状に今年はトライ! 一番人気のはがきソフトは?

 年賀状の代わりに年賀メール(あけおめメール)で年始の挨拶を済ます層は多いとみられ、2003年をピークに年賀はがきの発行枚数は年々減ってきた。日本郵便によると、令和2年(2020年)用の年賀はがきの当初発行枚数は、前年比2.1%減の23億5000万枚。ただ、新元号「令和」初の年賀状ということもあり、前年比7.2%減だった前年度に比べ、微減にとどまっている。

 全国の主要家電量販店・ネットショップのPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、年賀状・グリーティングカードに適したデザインやイラスト、干支素材を収録した「ハガキ・毛筆ソフト(パッケージ)」における2018年の総販売本数は前年比83.4%だった。数字上は2ケタ減だが、スマートフォンが普及し、インターネットがより身近になるなど、購買行動の変化を考えると、なかなか健闘していると判断したい。

 しかも、消費増税直前の今年9月は前年同月比168.3%と、何と前年超えを記録。はがきソフトは例年、11月・12月に売れ行きが高まることから、今年9月の高い伸びはまさに増税前の駆け込みの結果といえる。2000~3000円台のアイテムでもより安く、お得に手に入れたいという心理がうかがえる。
 

1位は筆まめ シェア約5割

 19年1~10月の葉書・毛筆ソフトのメーカー別販売本数1位は、今年30周年を迎えた「筆まめ」シリーズの筆まめ。シェアは47.1%と、半数近くを占めた。

 2位の「筆ぐるめ」シリーズのジャンルグルが31.2%、3位の「筆王」のソースネクストが21.3%と、1位の筆まめにだいぶ離されている。今年の最新版は、それぞれ「筆まめ Ver.30」「筆ぐるめ 27」「筆王 Ver.24」。対象ユーザーや特典の違いなどによって異なるタイトル別で、19年10月は「筆まめ Ver.30 アップグレード・乗換版」がトップに立った。
 

 なお当初、クレオが開発・販売していた筆まめシリーズは、17年発売の「筆まめ Ver.28」から、筆まめから親会社のソースネクストに販売・サポート業務を移管している。ソースネクストは、これに先立ち、16年にアジェンダのはがき作成ソフト「宛名職人」シリーズ(Mac用/Windows用)の著作権・商標権なども継承しており、合わせて3ブランドのはがきソフトを展開している。

抽選で31万円相当の電子マネーが当たるかも

 令和2年用の年賀状は、抽選で豪華賞品が当たる「お年玉抽選くじ」の賞品の1等に電子マネーが初めて登場。100万本に1本の当選確率で「現金30万円または電子マネー31万円分」が当たり、電子マネーギフト「EJOICAセレクトギフト」を選べば、dポイントやモバイルSuica、楽天Edyなど、好きなポイント・電子マネー・ギフト券に交換できる。
 
選べる電子マネーギフト「EJOICAセレクトギフト」の交換先

 新元号を迎えた今年くらいは、家庭用インクジェットプリンタとPC(ノートPC・デスクトップPC)を使って、オリジナルの年賀状を作って出してみてはどうだろうか。PC操作が億劫なら、タブレット端末/スマートフォン向けアプリ、オンラインプリントサービスを利用する手もある。「早割」として、早期に注文するほど値引き率の大きいクラウドファンディング同様、有料の年賀状プリントサービスは、早めの注文ほど得だ。(BCN・嵯峨野 芙美)