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待ち時間削減したJR東日本の駅ナカ次世代店舗、事前注文とセルフ注文に対応

販売戦略

2019/09/04 18:30

  ジェイアール東日本フードビジネスとShowcase Gig(ショーケース・ギグ)は9月4日、東京・池袋の「R・ベッカーズ池袋東口店」に、次世代セルフ注文決済端末「O:der Kiosk(オーダー・キオスク)」を導入した。兼ねてから導入していたスマートフォン(スマホ)などから事前注文・決済ができるサービス「O:der」と、セルフ注文対応の“未来型店舗”第1号として、駅ナカの混雑緩和と人手不足解消を目指す。

東京・池袋の「R・ベッカーズ池袋東口店」が導入した次世代セルフ注文決済端末
「O:der Kiosk」

 O:der Kioskは、JE東日本グループとショーケース・ギグが共同で開発した端末。クレジットカードや交通系電子マネー、QRコード決済などの決済に対応する。来店客は、端末で商品を注文・決済、料理の進捗を店内のデジタルサイネージで確認することができる。なお、有人のレジは残している。

 端末の操作方法は、事前注文できるスマホアプリのO:derに似せている。スマホに不慣れな人でも、O:der Kioskでの注文に慣れたら、同時にO:derを使いこなすことができるようになる仕組みだ。アプリで来店前に注文すれば、待ち時間なく商品が受け取れる。

 店舗側のメリットは、注文受付や会計業務の軽減による店舗業務の効率化、省人化を図ることができる点。端末1台で、1人分のレジ人員を常に削減できる見込みだ。飲食業界が抱える人材不足問題の解決につながると期待されている。

 JR東日本グループは、今後も同様の未来型店舗を増やしていく方針。また、急増する外国人旅行客に対応するため、端末の多言語化を計画している。ショーケース・ギグなどベンチャー企業の技術とJR東日本グループの持つ資産を合わせ、さらなる駅ナカの利便性向上を推し進めるという。