手作業によるプライスカードの更新をしなくても、デジタルデータで瞬時に価格変更できる「電子棚札」が小売・流通業の現場に浸透しつつある。フジテックスは9月4日、簡易設置型の電子棚札システム「D-ESL=Dynamic Electronic Shelf Label)」の販売を開始したと発表した。

フジテックスの電子棚札システム「D-ESL」

 D-ESLは、棚札本体やサーバー、アクセスポイント、ルータ、専用レール、運用支援、システム保守までをパッケージ化してワンストップで販売する。独自特許技術の無線ネットワーク通信である920MHz帯の「Sub-GHz(サブギガヘルツ)」を使うことで、従来の赤外線や2.4GHz帯を使うWi-Fi、Bluetooth, Zigbeeなど店舗内での電波干渉を回避できる。

 また、920MHz帯は電力会社のスマートメーターにも採用されている信頼性の高い周波数で、低消費電力、低コスト、高速伝送が可能という。通信距離が長く、ネットワーク通信に必要なアクセスポイントやルータの設置個数が削減できるため、量販店のような大型店舗だけでなく、棚札数が1000~3000個の中小規模の店舗でも低コストで導入できる。

 電子ペーパータイプのD-ESLは、既にフランスやイギリスなどの欧州を中心に2年間で100万個以上の稼働実績がある。棚札のサイズは1.6インチ、2.2インチ、2.9インチ、4.2インチの四つとなる。