6月のタブレット販売動向、新iPad効果で前年比2ケタ増

 全国の家電量販店ECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、6月のタブレット端末の販売台数前年比は114.1%と2ケタ増を達成。3月に発売した新iPadが好調で、アップル単体の販売台数前年比は180.6%と2倍近く伸ばした。


 6月各週のメーカー別販売台数シェアでは、アップルが一時70%に迫るなど、シェアをさらに拡大した。5月にメーカー別販売台数シェアで6年ぶりに6割台に復帰したが、6月はそれを上回るペースで推移した。

 後続のファーウェイは前年を大きく割ってはいるものの、第4週は20%手前までシェアを回復させた。3位のNECは前年比で147.3%と急成長。ファーウェイ一強だったAndroidタブレットのカテゴリーで存在感をみせ始めている。
 

 同期間のシリーズ別販売台数ランキングでは、iPadがトップ3を独占。「iPad 9.7インチ 第6世代 Wi-Fiデル(32GB)」「iPad mini 7.9インチ 第5世代 Wi-Fi(64GB)」「iPad Air 10.5インチ 第3世代 Wi-Fi 64GB」が続いた。3モデルともに前月と比べてシェアを上げている。
 
iPadがトップ3を独占。首位は「iPad 9.7インチ 第6世代 Wi-Fiモデル(32GB)」で
シェアは18.1%

 Androidタブレットでは、長らくトップに君臨していたファーウェイの「MediaPad T5」に代わって、同社が5月に発売した「MediaPad M5 lite」が首位に立った。コンパクトな8インチモデルであることに加えて、リーズナブルな価格で高機能・高音質を実現しており、新たな定番モデルとして期待がもてそうだ。(BCN・大蔵 大輔)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。