NTTドコモの新たな購入プログラム「スマホおかえしプログラム」は、端末の返却を条件に、36回の分割支払金の3分の1、12回分がチャラになる。正規の本体価格の3分の1相当で必ず買い取ってくれるイメージだ。

「スマホおかえしプログラム」は、ハイエンドモデル限定。
36回の分割払い限定となり、残金を一括払いで清算すると利用不可となる

 一般的に、故障や画面割れ、バッテリーの持ちなどの不満をきっかけにスマートフォン(スマホ)を買い替える。しかし、複数回線持ちのスマホ好きの一部は、新しい端末を欲しいと思ったら買い、手持ちの不要になった端末を、買取専門店や「メルカリ」「ヤフオク!」「ラクマ」などのフリマアプリやインターネットオークションサービスで売却し、次の端末購入の資金に充てている。

 売却手段が変わっても、共通するセオリーは「人気の良品を査定額が高いうちに売る」。最も手堅い機種は、iPhoneといわれている。逆にAndroidスマホは、買値に比べ買取価格が低く「リセールバリューは低い」とされていた。

 スマホに限らず、中古市場では「状態」と「人気」が価格を左右する。よって、さらに高値で売るには、自分の好みでなく、将来の価値を左右する「他人の好み」を見極める視点が必要。だが、誰でも玄人のような目利きができるわけではない。
 
中古車、中古住宅、インターネットオークションなど、中古取引の価格は市場が決める

下取り割引より明解 AndroidでもiPhoneでも一律

 従来のキャリアの「下取り割引」は、状態や機種によって割引額が変わり、適宜、割引額は見直されている。対して、ドコモの「スマホおかえしプログラム」は、査定額に相当する割引額(端末を返却するとチャラになる金額)を販売価格から算出し、購入時点で確定。条件を満たせば、日々変動する中古取引価格とは関係なく、必ず正規の本体価格の3分の1が戻ってくる仕組みだ。そのため、AndroidスマホでもiPhoneを選んでもリセールは変わらない。
 
従来は、Androidスマートフォンの下取り額は相対的に低い傾向にあった

 「36回の分割払い限定」という制限は不満があるが、従来の下取りプログラムより公平で、ロジックを理解すれば分かりやすいと評価したい。しかも、他社の「実質半額」プログラム(ソフトバンク「半額サポート」、au「アップグレードプログラムEX」)とは異なり、買い替え時にキャリアを変える自由があるのだ。10%や5%といったポイント還元があっても一括払いを避けたいと考え、2~3年に一度スマホを新しい機種に買い替えるなら損はないだろう。(BCN・嵯峨野 芙美/ファイナンシャルプランナー)