4月は人事異動の季節。新卒社員が入社するなど新たな出会いがある一方で、お世話になった上司や同僚が異動になるなど別れのシーズンでもある。カシオ計算機の技術者たちが魂を込めて作り上げた「S100」は、実売価格約3万円という電卓としては驚きの価格ながら、所有する喜びをくすぐる「大人の電卓」として、昇進祝いなどに最適だ。

カシオ計算機のS100

 電卓といえば量販店で吊られて売っているものというイメージが強い。最近では、100円ショップどころか、スマートフォンにアプリで標準装備されているので、電卓にお金をかける人は少ないかもしれない。しかし、だからこそ「盲点」となっているアイテムでもある。

 ビジネスシーンで使うツールとして万年筆やボールペン、手帳などの手触りや質感、デザインなどにこだわる人は多い一方で、意外になところで電卓はどうだろうか。大切な商談シーンで、場違いなほど安っぽい電卓を使っていると、顧客に変な印象を与えてしまうからだ。

 例えば、不動産や高級車など高額な契約をする場面で、担当者が安っぽい電卓で数字をはじき出していたら顧客は興ざめしてしまうだろう。実際に、S100は、そうした接客時のアイテムとして、ディーラーの販売員のほか公認会計士や税理士、コンサルタントなど、VIPとの接客シーンが多い人から人気だという。約3万円の電卓は、顧客とのトークのネタにもなりやすく、コミュニケーションツールとして使っているユーザーもいるそうだ。

 社名にも刻まれているカシオ計算機がはじめて、世界初のメモリー機能付電子式卓上計算機を世に送り出したのは1965年。実に54年もの歴史がある。1972年に発売した「カシオミニ」は、それまで企業向けの大きかった計算機をコンパクトにして、計算機を「電卓」として一家に一台の必需品に変えた。そんなカシオの技術者たちの総力を注いだ「S100」は、高品質なモノづくりが可能な、マザー工場である山形カシオの「国産」にこだわった。

 S100が贈答品として喜ばれる理由は、およそ電卓が入っているとは思わせない、高級な雰囲気のパッケージからも伝わる。高級ネクタイや革製品が入っているような重厚な箱に、S100が収まっていて、贈られた人が箱を開けるときの喜びをくすぐる演出が施されている。
 
高級ネクタイや革製品が入っていそうなパッケージは開ける喜びが得られる

 製品のフォルムにもこだわった。ヘアライン仕上げの切削アルミニウムによる深みのある重厚感と硬質感が、品質の確かさを証明する。実際にボディそのものは、アルミニウム合金を削り出してつくっている。キーをたたいた時にボディが滑らないように、背面はエラストマー樹脂製ストッパーで仕上げるなど、見えないところにも抜かりがない。

 もちろん、電卓としての使い心地も極めた。液晶パネルに表示される数字は、蛍光灯の映り込みが少なくくっきりと浮かび上がる。両面ARコートが光の透過率を高め、映り込みを低減させているためだ。また、コントラストの高いFSTN液晶により、数字の表示は鮮明だ。

 近くに電卓があったら、ぜひ読者にも試していただきたいのが、一般的な電卓だと反対側から見た時に、数字が見えにくくなることだ。これに対して、「S100」は逆さまから見ても数字のくっきり感が失われることはない。
 
逆さにしても数字がくっきりと表示される

 キーのタッチ感も試してもらいたい。お手持ちの電卓のキーの端を押すと、おそらく端だけが下がって、中央から外側にかけて浮いた感じになるだろう。「S100」は、PCのキーボードなどで使われている「V字ギアリング&薄型アイソレーションキー」を採用することで、キーの端を押しても、キー全体が沈み込む。タッチ感にも品が感じられるのだ。

 キーの凹凸も、人間工学に基づいて緩やかなカーブで沈んでいたり、手前のキーを盛り上げたりするなど、こだわっている。
 
キー形状も緩やかに沈んだり、盛り上がげたりして変えている

 キーの白い数字は印字ではなく、黒とは別の2色成型仕上げになっている。長いこと使っても数字が消えることがない。こうした細部にも、技術者へのこだわりを反映しているのだ。
 
数字は「2色成型仕上げ」なので長く使っても消えない

 大人の品格を漂わせる「S100」は、深みのある風格を演出する黒と、インテリジェンスを感じさせる青の「S100BU」の2色展開。大切な人への贈り物に、高級文具ではなく、電卓という「変化球」は、きっと喜ばれるにちがいない。