キャッシュレスなどの“レス化”が進む今、3月29日に開幕する日本プロ野球でも、レス化への取り組みが強まってきた。注目されるのは、紙を使ったチケットのレス化だ。人員削減・業務効率化が期待され、最近ではスマホがチケットになる球場も出てきた。各球団がどのようにレス化を進めているのか、現在の状況をまとめた。

開幕直前のプロ野球では紙のチケットレス化が進んでいる

 セ・パ両リーグ合計12球団のうち、チケットの電子化を実現しているのは、「オリックス・バファローズ」「埼玉西武ライオンズ」「中日ドラゴンズ」「阪神タイガース」「福岡ソフトバンクホークス」「北海道日本ハムファイターズ」「横浜DeNAベイスターズ」の7球団だ。

 このうち、オリックス、阪神、日本ハムは、「LINEチケット」を活用している。チケットの購入から利用まで、全てをLINE上で完結。チケットのシェアもトークで行える。入場時には、スマホに表示したチケットをスタッフに提示し、入場処理をしてもらう。

 福岡ソフトバンクは、QRチケットを用意している。オンライン上で決済し、試合当日はスマホに表示したQRコードが入場券の代わりになる。同球団は、リアルタイムで価格が変動する「AIチケット」も導入しており、チケットのIT化に力を入れている。

 埼玉西武、中日、横浜DeNAは、独自の電子チケットで発券の手間を省いている。埼玉西武は、スマホチケットの「Quick Ticket」。オンラインで購入したら、LINEでチケットが届き、友達にもLINEで送ることができる。入場時には、スマホにチケットを表示し、電子スタンプを押してもらうだけ。専用アプリのダウンロードも不要だ。

 中日、横浜DeNAも同様に、オンラインで購入したチケットをスマホに表示し、入場ゲートで電子スタンプを押してもらうことで利用できる。なお、横浜DeNAは、専用アプリのダウンロードが必要になるが、試合やイベントも同アプリ上で確認できるメリットがある。

 いずれの電子チケットも公式チケット販売サイト、もしくは「LINEチケット」の公式アカウントから購入すると利用できる。

 各球団とも、公式チケット販売サイトを用意しており、オンラインで購入したのちにコンビニや球場の端末で発券することができる。一部の球団は自前のサイトでのみ販売している。電子チケットは発券の手間が省けるだけではなく、チケットを紛失するリスクも少ない。導入にはコストがかかるが、入場時の混雑緩和や人手不足の改善には役立つだろう。