2018年12月1日午前10時にスタートした、高画質・高音質の新4K8K衛星放送(BS/110度CS 4K8K放送)。開始時点で、BS右旋が5チャンネル、BS左旋が4チャンネル、110度CSが8チャンネルで、コンテンツの充実は「これから」というところだが、「薄型テレビを買い替えよう」と意識した人は多いのではないだろうか。

 では、2018年に売れた薄型テレビは何か。全国の家電量販店やECショップからPOSデータを集計する「BCNランキング」で、18年1月1日から12月24日までのデータを集計して紹介したい。なお、売れたのは必ずしも新4K8K放送に対応しているわけではないが、新規格に対応したチューナーを購入すれば未対応でも視聴が可能ということで、購入する際の参考にしてもらえればと思う。
 

 「BCNランキング」によれば、機種別販売台数でトップシェアだったのはシャープの「AQUOS LC-32S5」。17年9月に発売となり、根強い人気を博している。視聴したい番組や録画したい番組を簡単に検索できるほか、裏番組録画が可能なデジタル2チューナーの搭載など、使いやすさにこだわっており、しかも平均単価が3万5000円台と手頃であることも購入促進につながったといえる。
 
AQUOS LC-32S5

 なお、シャープは上位10機種のうち、2位と4位、7位、8位、9位にも「AQUOS」シリーズがランクインしている。3位は、東芝の「REGZA 32V31」。デジタル放送の中で目立ちやすいブロックノイズやモスキートノイズの低減、前面のスピーカー配置によるパワフルな音質、3チューナーW録などが売りだ。
 
REGZA 32V31

 5位は、Hisense製の32型テレビ「HJ32K3120」だ。「直下型LEDバックライト」光源の液晶パネルによって、明暗部による色ムラの少ない、発色豊かな映像を実現。薄型スピーカーの倍音再生と低音域のデータ補完を施す「スーパーバス」機能も搭載している。平均単価が2万6000円台と、3万円を切っているのもニーズを集めたといえるだろう。ほかには、6位にパナソニックの「VIERA TH-32E300」、10位にソニーの「BRAVIA KJ-32W500E」がランクインしている。

 メーカー別販売台数シェアを見ると、売れ筋の機種が多いということで1月1日から12月24日時点で、シャープがトップを獲得、次いでパナソニック、ソニー、東芝、Hisenseと続く。19年も、メーカーのシェア争いが激しさを増しそうだが、中核製品が上位10機種に入ればメーカー別販売台数シェアで上位を獲得できるという構図。各メーカーがユーザーニーズにマッチした価値ある製品を市場に投入することに期待したい。(BCN・佐相彰彦)
 


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。