12月に入り、ビジネスパーソンにとって楽しみの一つが「冬のボーナス」。景気が上向きとの見方が強く、中には冬のボーナスが増えることに胸を膨らませている人もいるだろう。

 小売業界にとっては、ボーナス商戦に突入して売上増に期待がかかるが、「先行き不透明で、財布の紐が固いのではないか」と、気を引き締める家電量販店関係者もいる。高額商品が予想に反して売れなかったという事態を避けたというわけだが、「手堅いところでは、周辺機器など手頃な価格の商品は売れるのではないか」との分析もある。そこで、浮上しているのが、今、注目を集めている完全ワイヤレスイヤホンだ。

 全国の主要家電量販店・ネットショップのPOSデータを集計した「BCNランキング」によれば、完全ワイヤレスイヤホンの販売は好調だ。前年同月と比べて、今年1月と2月が9倍強、3月が10倍以上と最もピークに達し、10月は以前ほどの伸びではないものの、3倍以上を記録している。
 

 完全ワイヤレスイヤホンの中で、最も売れているのはアップルの「AirPods」。10月の機種別販売台数シェアでは、58.4%と圧倒的なシェアを獲得してトップとなっている。続いて、2位がBOSEの「SoundSport Free wireless headphones Black」で3.2%、3位がソフトバンクの「GLIDiC Sound Air TW-5000 ブラック」で2.4%などと続く。
 

 ビックカメラでは、完全ワイヤレスイヤホンの接客カウンター「フルワイヤレスイヤホンカウンター」の各店舗に順次設置している。このカウンターでは、約30ブランド・70アイテムを超える商品が展示してあり、全てを試着・試聴できる。「じっくりと試聴したい」「装着感を試したい」という来店者の要望に応えた形だ。また、専門知識を持つ販売員が対面形式で機種の案内もしてくれる。

 ケーブルが引っ掛かってイヤホンが取れるという煩わしさがなく、通勤や通学はもちろん、ランニングやジョギングなどの運動シーンでも自由に装着できるという点が人気を博し、順調な売れ行きを見せている完全ワイヤレスイヤホン。この冬の、ちょっとしたご褒美に購入するのはいかがだろうか。(BCN・佐相彰彦)