急速にユーザーが拡大している完全ワイヤレスイヤホンは、この秋も多数の新製品がリリースされている。登場したばかりのころは接続が安定しなかったり、音質がイマイチだったり、不満の声も聞こえたが、最近のモデルは安いモデルでも基本性能が安定。新しい切り口のモデルやバッテリーライクなモデルなど、バリエーションも豊富になってきた。

音質以外の切り口にも注目 各社が使いやすさを追求

■ソニー「WF-SP900」 税別実勢価格:3万円前後
 
10月27日に発売するソニーの「WF-SP900」

 10月27日発売の「WF-SP900」は、ソニー初の内蔵メモリ搭載タイプ。スマホなどの音源となる端末がなくても、スタンドアロンで音楽を聴くことができる。これまでだとサムスンの「Galaxy Gear IconX」が同様のスペックをもっていたので業界初というわけではないが、「WF-SP900」はさらにIPX5/8の防水・防じんに対応。海やプールで泳いでいるときにも使用することが可能だ。
 
海やプールで泳いでいるときにも使用可能

 イヤーピースの位置を2か所から選択できるなど、装着感を高める工夫もなされている。すでに完全ワイヤレスイヤホンでいくつかのラインアップを揃えているソニーならではのブラッシュアップといえる。内部のアンテナ構造を刷新することで、左右のペアリングを途切れにくくするなど、基本性能の向上も図っている。

 連続再生時間はBluetooth接続時で最大3時間、内蔵メモリー再生時で最大6時間。Bluetooth接続時の連続再生時間が短いのが欠点といえば欠点だが、単体で6時間なら不便はしないだろう。専用ケースは3回分の充電に対応。スポーツユースから普段使いまで幅広いシーンで活躍しそうだ。

■オーディオテクニカ「ATH-CKR7TW」 税別実勢価格:2万7000円前後
 
11月9日に発売するオーディオテクニカの「ATH-CKR7TW」

 オーディオブランドの老舗であるオーディオテクニカ初となる完全ワイヤレスイヤホン。同社は8月に発売予定だった完全ワイヤレスイヤホンが設計上の問題から発売中止になるなど、トレンドに乗り遅れていたが、満を持してリリースした「ATH-CKR7TW」は、先行するメーカーと十分に渡り合える高音質に仕上がっている。
 
連続再生時間は最大6時間。充電ケースと合わせて最大15時間のロングライフバッテリーが魅力だ

 音質以外で特筆すべきなのが、バッテリーだ。連続再生時間は最大6時間と、現在発売されている完全ワイヤレスイヤホンの中でもトップクラス。充電ケースと合わせれば最大15時間の使用が可能だ。オーディオテクニカは「ATH-CKR7TW」以外に、IPX5相当の防水性能を備える完全ワイヤレスイヤホン「ATH-SPORT7TW」も発表。どちらも11月9日に発売する。

■ドン・キホーテ「3WAY ワイヤレスイヤホン」 税別価格:7980円
 
10月26日に発売するドン・キホーテの「3WAY ワイヤレスイヤホン」

 オーディオメーカーではないが、ドン・キホーテが10月26日に販売開始した「3WAY ワイヤレスイヤホン」は、これまでにない新発想の完全ワイヤレスイヤホンだ。特徴は“3WAY”という製品名の通り、ケーブルを脱着することで完全ワイヤレスイヤホン、ワイヤレスイヤホン、有線イヤホンの3通りのスタイルで利用できることだ。
 
ケーブル脱着で視聴スタイルが変化する

 充電ケースもユニークで、本体だけでなく、ワイヤレスイヤホン用のバッテリー内蔵ケーブルも同時に充電する。完全ワイヤレスイヤホン単体では最大5時間だが、バッテリー内蔵ケーブルでさらに5時間延長し、合わせて最大10時間の連続再生ができる。

 ケーブルレスによって取り回しが快適になった完全ワイヤレスイヤホンだが、落下時の破損やバッテリー時間が心配という意見もまだまだある。「3WAY ワイヤレスイヤホン」なら、もし完全ワイヤレスイヤホンに慣れなくても、他のスタイルに切り替えて使用することが可能。価格も1万円を切るので、お試しで購入してみるのもありかもしれない。(BCN・大蔵 大輔)