不調が続いていたノートPCに回復の兆しが見え始めている。2017年10月以降、販売台数が8か月連続で前年割れしていたが6月に回復。金額では3か月連続で前年を上回った。今回の上昇の特徴としてあげられるのが、販売金額が台数よりも高い伸びを示していることだ。安いモデルが大量に販売されているのではなく、高級モデルが売れ始めている。


 直近1年の平均単価推移をみると、9万円を割った1月を底に2月から上昇に転じ、4月には10万円の大台に迫った。現在は少し落ちついているものの、9万円台後半で安定して推移している。
 

 昨年8月は9万2115円だったが、今年8月は9万7488円となり5373円上昇。機種別の販売台数ランキング上位10モデルを比較すると、15.6型が売れているのは変わらないが、CPUでいえばCore i7、メモリでいえば8GBと人気製品のスペックが高性能化していることがわかる。
 

 2020年1月にはWindows 7のサポート終了という大きなトピックも控えているが、そのほかにも働き方改革やプログラミング教育義務化など、PC市場を盛り立てるポジティブな外部要因は増えてきている。PCメーカーは新しい需要にこたえる製品開発でこの追い風に乗りたいところだ。(BCN・大蔵 大輔)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。