全国の主要家電量販店・ネットショップの実売データを集計した「BCNランキング」によると、液晶テレビと有機ELテレビを合算した薄型テレビの6月の販売台数は前年同月比で126.1%、販売金額は126.7%と大きく伸びた。


 要因としては、例年通りのボーナス商戦に加えて、サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会や大阪北部地方を襲った大地震と、これら三つが重なったことが、前年比を大きく上回る結果につながった。

 6月14日~7月15日に開催したサッカーW杯で、日本代表がグループHの初戦でコロンビアと戦ったのが6月19日、続くセネガル戦が6月24日、ポーランド戦が6月28日に開催された。ポーランド戦では、裏で試合が行われたセネガルとコロンビアの戦いを見ながら、負けている日本が攻めないという異例の戦術で、見事、グループリーグを2位で突破した。

 初戦で強豪のコロンビアに勝利したことで、グループリーグへの期待が高まり、試合が進むにつれて、テレビの販売も増えた。それに好決算を反映した過去最高額のボーナスを支給する企業があるなど、例年のボーナス商戦がいつも以上に盛り上がり、テレビの販売にも弾みがついたと考えられる。

 実際、7月31日に発表したエディオンの第1四半期連結決算では、売上高が1571億5400万円(前年同期比4.8%増)、営業利益は10億9000万円(722.8%増)と大幅な増益となり、サッカーW杯の効果でテレビの販売が好調だったことも要因の一つであったことを発表した。

 一方で、6月18日未明に発生した大阪府北部を震源とする最大震度6弱を記録した大地震は、大阪府高槻市などに大きな被害を及ぼした。

 大阪に本社がある家電メーカーのあるマネージャーは、7年前に購入した東芝製の55型液晶テレビREGZAが倒れて、液晶画面に亀裂が入り、映らなくなってしまい、同じREGZAシリーズに買い替えたという。地震によりテレビが倒れたことによる買い替えの影響が、データにも反映されたと考えられる。(BCN・細田 立圭志)