シャープは2018年12月末までに栃木工場でのテレビの生産を、19年9月までに大阪の八尾工場での冷蔵庫の生産をそれぞれ終息させる。戴正呉社長が8月3日、社員向けに発信したメッセージで明らかにした。

シャープの大阪・八尾工場。冷蔵庫の生産を19年9月までに終息する

 栃木の矢板事業所のTVシステム事業本部を、グローバルTVS事業本部の本拠地である大阪の堺工場やスマートTVS事業本部の本拠地である千葉の幕張事業所に集約する。なお、栃木工場は物流やサービス拠点として引き続き活用していく。

 矢板市の栃木工場は、1968年にブラウン管のカラーテレビの製造拠点として操業。その後は、液晶テレビ「AQUOS」の生産を担ってきた。

 一方の八尾工場での冷蔵庫の生産は、タイ工場(SATL=シャープ・アプ ライアンシズ・タイランド)などの海外生産に移管する。SALTは88年5月に操業を開始。13年2月末に冷蔵庫の累計生産1000万台を達成。世界100か国に供給するグローバルな生産拠点となっている。

 八尾工場は、60年に冷蔵庫の組立工場として竣工して以来、約60年間にわたり生産。耐震性に問題があること加え、コスト競争力を高めるため、「約2年前から慎重に検討を重ね、苦渋の決断に至った」と戴社長はコメントした。
 
健康・環境システム事業本部が入っている八尾工場

 なお、八尾工場に入っている健康・環境システム事業本部とTVシステム事業本部は国内と海外に分割。具体的には、IoT事業本部と健康・環境システム事業本部を統合し、国内事業を担当する「IoT HE事業本部」と「スマートTVS事業本部」、海外事業を担当する「グローバルHE事業本部」と「グローバルTVS事業本部」に再編する。