【深セン発】中国の大手スマートフォンメーカーOPPOが、日本市場に正式参入し、7月で半年を迎えた。同社の海外事業を統括する呉強バイスプレジデントが、本拠地の中国広東省深セン市でBCNのインタビューに応じ、日本市場で「成功を勝ち取りたい」と意気込みを語った。今年の後半には、日本向け仕様の新製品を投入する考えも示した。(上海支局 齋藤秀平)

呉強バイスプレジデント

世界の市場で勝負するために


――まずはOPPOの強みについて教えてください。

 われわれは、全ての若者に好かれることを目標にしている。機能面でとくに力を入れているのはカメラ関係で、今までにないような新しいアイデアを次々に出している。中国では、カメラだけで1500以上の特許を取得している。最近ではスマートフォンで5倍の光学ズームの技術を実現した。日本では横浜市に研究所を設立し、専門的な研究開発を進めているところだ。

――新興国市場に強いOPPOが日本市場に参入したのはなぜですか。

 日本の市場に参入した理由は大きく二つある。一つは人口だ。スマートフォンの市場は、人口と大きな関係がある。日本の人口は約1億3000万人で、われわれにとってこの数は魅力だと感じた。そしてもう一つは、日本は電子製品の分野で世界的に有名なブランドがたくさんあり、製品に対する消費者の要求が高い。日本の消費者とやりとりすることで、われわれも製品に対する知識や理解を高められると考えた。日本の市場に参入することは、世界の市場で勝負するために非常に重要なのだ。

――この半年の日本での事業について、どのような印象をもっていますか。
 
日本市場について語る呉バイスプレジデント

 われわれは、他社に比べて日本の市場に入るのが遅かった。参入前から困難は想定しており、これまで半年の事業はおおむね想定通りになっている。われわれの製品は、デザインも、性能も、ソフトウェアも、使っている部品も、業界トップクラスだと自負している。ゆっくりではあるが、日本の市場で成功を勝ち取ることをしっかりと考えている。

ブランドの価値を高める

――日本の市場で成功するために、どのような戦略を描いていますか。

 日本の市場が、世界の市場と異なることはよく理解している。われわれは、中国や東南アジアなどの各国で、現地の状況を考えながら製品を開発している。日本市場では、防水やNFCの機能をもった製品開発を検討しており、2018年の後半に新製品の投入を予定している。ランクとしては中位クラスで、現在、日本で販売している機種より少し価格の安い製品を想定している。日本の消費者にとっては、ブランドが非常に大事なので、OPPOブランドの価値を高めることを目標にしている。

――日本では、家電量販店やインターネット通販を販路としていますが、これについてはどのように考えていますか。

 他国の市場では、販売先はたくさんある。例えばインターネットでの販売。中国では、インターネット通販が25%を占めている。一方で、日本の市場は、通信キャリアが大きな力をもっているので、他国とは状況が違うが、日本でも今後、販売ルートは増やしていきたいと思っている。

――最後に、今後の成長の見通しを教えてください。

 過去数年で、われわれは大きく成長した。とくに中国では、通信方式が3Gから4Gが主流になるところで、流れをつかむことができた。これから数年で5Gが実用化されるとみられているが、今のユーザーは4Gに満足している。そのため、5G対応機種が爆発的に売れるとは考えていない。これまでのような急激に成長をするというよりも、時間をかけてゆっくり成長するかたちになっていくだろう。