既報のとおり、総務省が5月末に公表した「通信利用動向調査」は個人のスマートフォンの利用がPCを上回ったことで話題になったが、調査の中身をみるとさらに興味深いデータがある。「世帯年収別インターネットの利用状況」だ。

世帯年収が増えるほどネットの利用率も上昇

 これによると、世帯年収が増えるほどインターネットの利用も増える傾向にある。2017年の世帯年収200万円未満は53.0%なのに対し、200万~400万円未満は70.9%、400万~600万円未満は82.6%、600万~800万円未満は87.4%、800万~1000万円未満は89.0%、1000万円以上は90.6%と、世帯年収の高さに比例してネット利用率も上がっている。

 17年と16年を比べた場合、全体的に16年のほうが高い理由として、17年は高齢者の回答数が多かったことが考えられる。事実、全体の「インターネット利用状況の推移」では、16年が83.5%だったのに対し、17年は77.8%と5.7ポイントも下がっており、注釈に、17年は高齢者の回答が多かったため経年比較には注意が必要としている。
 
17年は高齢者の回答数が多かった

 しかし、世帯年収が増えるほどネットの利用率が増える傾向は、16年も17年も同じ。調査ではこの項目のコメントが添えられてないため、「その理由がなぜなのか」については推測するしかない。

 スマホやPCでネットを利用する際の回線契約が、大容量でスピードの速い、高付加価値な光ケーブルなどを使っていて、サイトの閲覧やSNS以外に動画の視聴など、より積極的に活用してるからなのかもしれない。

 一方で、都道府県別の利用率(17年)も発表。全国平均が77.8%であるの対し、1位は埼玉県の88.6%で、2位は神奈川県の86.1%、3位は愛知県の85.3%となっている。
 
地方別では南関東、北陸、東海の利用率が高い

 また、地方別のインターネットの利用状況では、全国の平均以上は南関東(84.4%)、北陸(81.2%)、東海(80.8%)、近畿(80.7)、北海道(79.9%)、北関東(78.0%)の順となっている。

※グラフ出典:総務省「平成29年通信利用動向調査」