京都大学発のベンチャーでEV(電気自動車)メーカーのGLMと京セラは5月22日、GLMが手がけ、京セラの車載システムを搭載したスポーツタイプのEVコンセプトカー「トミーカイラZZ」の開発で協業したと発表した。

京セラのデバイスを搭載したGLMのEVスポーツカー「トミーカイラZZ」

 GLMは2010年にエンジニアで立ち上げたベンチャー企業で、国内で初のEVスポーツカーを設計、開発、製造した。実際に自動車ナンバーを取得し、エンドユーザーに販売している。こうした完成車事業のほか、今年3月に発表した自動車関連の技術開発を支援する「プラットフォーム事業」を展開する。京セラとの協業は、この「プラットフォーム事業」の第一弾となる。

 「プラットフォーム事業」では、自動車メーカーのEVの量産や研究開発の支援、部品や素材、ITメーカーなどの自動車関連の技術開発を支援する。

 「われわれは、自動車開発ソリューションの提供とともに、新しい自動車産業の創造を目指す。実際のEVスポーツカーに京セラのデバイスがきちんと機能するように両社で開発しながら、モノづくりの知見を高めあった」とGLMの田中智久取締役は語った。
 
GLMの田中智久取締役

 「トミーカイラZZ」は、もともとシンプルなつくりで、エアコンも搭載されていなかった。これに約12の京セラのデバイスを搭載することで、快適性と安全性を高めた。

 京セラのデバイスは、光学設計の高精細・高感度な車載カメラを活用した電子ミラーやサラウンドビューシステム、パネルを指でタッチした際に微細な振動でクリックしたことを伝える触覚伝達技術「HAPTIVITY」を搭載したディスプレイなど、運転をサポートする最新デバイスなどだ。
 
採用された京セラのデバイスの一部

 記者会見では、京都・嵐山の公道を実走した「トミーカイラZZ」のデモ動画を披露。京セラの稲垣正祥 執行役員上席研究開発本部長は、「トミーカイラZZにわれわれのデバイスを実装し、テクノロジーが生み出す感動や喜びを表現したかった」と語った。
 
京セラの稲垣正祥 執行役員上席研究開発本部長

 「トミーカイラZZ」の実車は、5月23日~25日に横浜で開催する「人とくるまのテクノロジー展2018 横浜」の京セラの展示ブースで披露する。