春の新生活需要と販売店の期末セールが重なる春は、年間で最も携帯電話が売れる時期だ。家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」によると、今年3月のスマートフォンの売れ行きは、直近3年間(2016年~18年)の月別販売台数では最も多く、大手キャリア各社のキャッシュバック合戦が加熱した14年に匹敵する水準だった。

iPhoneがスマホ全体の約6割占める

 一番人気はドコモ、au、ソフトバンクが取り扱うAppleの「iPhone 8」で、スマホ全体の約3分の1、34.1%を占めた。容量別構成比は64GBが89.0%、256GBが11.0%と、大きく開いており、256GBは割高感から敬遠されているようだ。
 

 キャリア、容量ごとに別々に集計した機種別ランキングでは、3月はソフトバンクの「iPhone 8」の64GBがトップ。前月3位だったauの「iPhone 8」の64GBが2位に浮上し、2位だったドコモの「iPhone 8」の64GBは3位に後退した。
 

 販売店独自の施策という触れ込みで、3月中は、多くの店舗で、MNPや新規契約、機種変更で、指定の機種を購入すると、通常より多く割り引くキャンペーンが行われていた。目標達成に縛られる店舗と、なるべく安く買いたいという消費者のニーズがある限り、値引きされやすいiPhoneの優勢は続くだろう。(BCN・嵯峨野 芙美)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。