買い替えが中心となる冷蔵庫の売り方が変化しつつある。冷却・省エネ性能や収納力といった機能だけではなく、シーンを訴求し、「食」を中心とした新たなライフスタイルを提案しているのだ。野菜室のベストな位置は「一番下」か「真ん中」か、野菜室と冷凍庫、どちらの容量を重視するかなど、メーカーや製品ごとの細かな違いも、突き詰めると、ライフスタイルの違いに帰結する。男性の家事参加が進むと、ますます冷蔵庫に求めるニーズは多様化しそうだ。

長引く消費増税の反動 小幅伸長も低調に推移

 大手家電量販店3社(エディオン、ケーズホールディングス、ビックカメラ)の2018年3月時点で開示されている直近4年の冷蔵庫売上高推移を分析すると、各社とも、消費税率が5%から8%に引き上げられた14年度に大幅に売り上げがガクンと落ち込み、翌年から微増が続いていることがわかる。15度年以降は徐々に回復に向かっているが、増税前の水準には達しておらず、駆け込み需要の反動が長引いている。
 
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 19年10月の8%から10%への消費増税の再延期はないとみられている。今夏から増税直前まで、自然に高まる買い替えニーズをうまくキャッチアップできるか、メーカーが模索している新たな提案の真価が問われるだろう。(BCN・嵯峨野 芙美/大蔵 大輔)