東芝が6月に発売した無線LAN機能を搭載するSDカード「FlashAir」は、デジタルカメラに挿入したままスマートフォンやPCにデータを転送できる独自な機能を備えており、デザインも特徴的だ。無線通信機能を持つSDカード市場でシェアの大部分を占める新製品の人気の秘訣を解き明かす。

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SDメモリカードに付加価値
EC販売も意識したデザイン


◇想いを語る人
東芝メモリ メモリ事業部 メモリ応用技術第一部 メモリ応用技術第三担当の上岡裕一参事(左)と、パーソナルストレージ企画部 新規ビジネス担当 長谷直紀 参事

 
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(1)記録媒体に付加価値

 メモリ事業の悩みの一つとして、記録性能や容量が向上するにつれ、SDカードの単価は下がってしまう傾向がある。価格の下落を食い止めるために東芝が取り込んだ付加価値策が、記録の転送における物理的な手間を減らす無線LAN機能だった。最新の第4世代「FlashAir」は、デジタルカメラからスマホやPCに画像を転送する速度に匹敵する通信性能を誇る。
 
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前世代からデザインを一新した、
第4世代の「FlashAir SDHC/SDXCメモリカード(SD-UWAシリーズ<W-04>)」

(2)カメラを超える

 「FlashAir」の機能がカメラの無線通信機能と異なっている点は、カメラの機種を問わずに使える点と、複数の通信端末へ同時に接続できる点だ。カードの挿入先に依存するのは電源の供給だけのため、カメラ以外の端末からも他端末へデータを転送できる。
 
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1対複数で接続できる強みを持つ

(3)目につきやすく

 従来は白い本体に水色のマークだけだった本体には、青い一筋の帯が入っている。ECでは、家電量販店で販売する際のパッケージを使用せず、本体のみの画像がWebサイト上に並ぶことになる。そのため、黒い色が多い製品ジャンルのなかでは、明るい色の独特なデザインで注目を集めることができる。
 
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量販店に並ぶパッケージ(左)と本体中央の製品ロゴ

 さらに本体中央には、アルファベットの「F」と「A」を組み合わせたロゴを配置し、カードがアクセスポイントになることを波紋で表現している。(BCN・南雲 亮平)

※『BCN RETAIL REVIEW』2017年11月号から転載