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<インタビュー>目標は世帯普及率10% アイロボットジャパンの販売戦略は?

インタビュー

2017/06/12 16:42

 ロボット掃除機で最大シェアを誇る米アイロボット社のルンバ。4月3日に日本法人アイロボットジャパンを設立し、市場開拓に次の一手を打つ。目標に掲げるのは、自社製品の世帯普及率10%。意欲的な数値をどのように達成するつもりなのか。2017年4月にアイロボットジャパンの代表執行役員社長に就任した挽野元代表執行役員社長に聞いた。

取材/道越一郎 BCNチーフエグゼクティブアナリスト
文/大蔵 大輔、写真/瀬之口 寿一

日本市場開拓を次のステージへ
挽野新社長が担う役割とは

地方の普及にテコ入れ 地の縁を活用して横展開

道越 現在の日本のロボット掃除機市場をどのように捉えていらっしゃいますか。

挽野 米国のロボット掃除機普及率は約9%といわれています。一方、日本はまだ4%程度です。存在自体は認知されていますが、まだ使用している人が少ないのが実情です。
 

アイロボットジャパンの代表取締役社長の挽野元氏

道越 アイロボットのロボット掃除機で世帯普及率10%を達成することを目標に掲げています。何年くらいのレンジで達成可能だと考えていますか。

挽野 3年~5年で達成したいですね。実は東京だけだとすでに普及率は6%に達しています。まずは東京、そこから全国の各地域で10%を目指すという戦略を練っています。

道越 ロボット掃除機の親和性は地方の広い家の方が高そうですが……。

挽野 そうなんです。地方の家のほうが可動範囲が広くて使い応えがあるんです。地方の家電量販店だと、お客様の顔と名前が一致しているケースが多いということが、最近分かってきました。「ちょっと使ってみてください」と直接お声がけしやすいので、貸出プログラムを展開してみようと考えているところです。また、親戚同士のつながりが強いので、本家で使用していたものを分家でもという流れをつくりやすい。地の縁にはとても可能性を感じています。
 

地方の普及率向上施策を語る挽野社長

子育て家庭訴求に重点 家庭におけるあたりまえ存在に

道越 世帯の構成はいかがですか。共働きの家庭で人気が高いイメージがあります。

挽野 一番使用していただいているのは、まさに共働き家庭、特に子育て家庭です。子どもがまだ小さいと家事にかける手間は少しでも減らしたいですから、ロボット掃除機が活躍するわけです。子育て家庭に限定すると、普及率はすでに3割を超えています。このレイヤーで2人に1人は所有しているという状態が生み出せれば、あとはドミノ式に拡大し、家庭であたりまえの存在になると確信しています。
 

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道越 ルンバを所有している人のなかには、愛着をもって名前をつけている人もいるとか。

挽野 機能訴求はもちろん大切ですが、そういったルンバを実際に使用している方の声をいかに広げるかということも欠かせません。リアル・インターネット問わず、口コミによるルンバに対する興味の拡散はますます重要になってくるでしょう。

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