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IFA 2017の目玉は、スタートアップを一つのホールに集結させる「IFA NEXT」

販売戦略

2017/05/12 15:42

 毎年9月にドイツ・ベルリンで開催されるコンシューマエレクトロニクス製品の総合見本市「IFA」。その概要が明らかになってきた。主催するメッセ・ベルリンは、4月20日から23日にかけてポルトガルの首都リスボンで「IFA GPC(Global Press Conference) 2017」を開催。各国のメディアを集め、「IFA 2017」の概要を発表、全世界に発信した。


「家電市場の全貌を示すことができる唯一の見本市」と語る、
メッセ・ベルリンのクリスチャン・ゲーケ CEO

 「IFA 2017」は9月1日から6日までの6日間、ドイツ・ベルリンにあるメッセ・ベルリンをメイン会場として開催される。メッセ・ベルリンのクリスチャン・ゲーケCEOは「イノベーションはIFAのDNA」と語り、今回はそれを一つのホールをすべて使って表現する。「IFA NEXT」と題したホール26だ。

 ここにスタートアップ企業や大学など、最先端のイノベーションを集結させる。同心円状に設計されたホールには、同心円の中央にプレゼンテーションなどを行うフォーラム、その周辺にスタートアップ企業、一番外周のエリアを個別ブースと振り分ける。少額でも出展できるよう1日単位での日替わり展示にも対応。出展の門戸を広げる。
 

目玉はスタートアップが大集結するホール26の「IFA NEXT」

 また今回は、「IFA Global Markets」と題し、9月3日~6日の3日間、ポツダム広場にほど近いイベント会場、ステーション・ベルリンにB2B企業を集めた展示スペースを設置する。初日の開幕基調講演は、フィリップスのピーター・ノタ CEOが務めることも決まった。開幕前日の8月31日には、メッセベルリンの中央広場で、80年代に人気を博したテクノポップバンド「イエロー(Yello)」がライブを披露し、会場を盛り上げる。
 

開幕前日の8月31日にオープニングライブを行うスイスのテクノポップバンド「イエロー(Yello)」

 IFAは、ラジオやテレビから始まり、PCや薄型テレビデジタルカメラなどのマルチメディア機器、シロモノ家電、スマートフォンなどのスマートデバイス、そしてインターネットに接続できるあらゆる製品を守備範囲としてきた。ゲーケCEOは「ヨーロッパ最大の見本市でもあるIFAだけが、市場の進化を反映し現在の家電市場の全貌を示すことができる唯一の見本市」と胸を張る。

 現在、消費者を取り巻く家電製品は、IoTの進展にともない、それぞれの分野が溶け合いながら大きな変貌を遂げようとしている。IFAの会場でその姿を見つけられるだろう。(BCN・道越一郎)