世界初の360度ブラシのカールドライヤーはテスコムから

特集

2017/02/15 13:24

 髪の毛の先にカールを付けたり、根元にボリュームを持たせたりと、髪形をオシャレに整えるときに利用する「360度ブラシのカールドライヤー」。今ではヘアサロンだけでなく、一般家庭でも使われているが、その開発のきっかけは40年ほど前に遡る。


世界初の360度ブラシのカールドライヤー

 1970年代前半のヘアサロンでは、美容師が髪をブラシに巻き込んで回転させ、ドライヤーで乾かしながら髪にカールのクセを付けていた。この光景からヒントを得て、1974年、テスコムが業界で初めて、全面にブラシが付いた業務向けの「360度ブラシのカールドライヤー」を開発した。のちに、一般消費者向けの「おしゃれカール」に姿を変え、1980年代に多くみられた後ろ髪を内側にゆるくカールさせたヘアスタイル、いわゆる「聖子ちゃんカット」の流行に一役買う。
 

家庭用の「おしゃれカール」(当時のカタログより)

 テスコムの業務用ブランド「Nobby(ノビー)」は、ハンディドライヤーのサロンシェアでNo.1を獲得するなど、長きにわたってプロに信頼されている。カールドライヤーのように、画期的な新製品を世に出す技術は、コンシューマ向け製品にも反映されている。